政府、押し通す「あからさまな嘘」
NHKによると「今月17日に発表される去年10月から12月までのGDP=国内総生産について、民間の調査会社の間では消費税率の引き上げで個人消費が落ち込み、大幅なマイナスに転落する。」とあり、原因は消費増税によるものとしている。
当新聞第17号「虚偽 景気緩やかに回復」で掲載した通り、安倍政権は政権維持に腐心し、日本経済に大ダメージを与えている。虚偽による印象操作、行動するフリ譲歩するフリで誤魔化し押し切ってきた感は否めない。経済的損失は今後も続くことは予測されているが、政府の「台風のせい「気温が高いせい」「新型コロナウイルスのせい」の虚偽も予測されている。
プライマリーバランス黒字化目標 経済悪化の原因に
経済悪化は消費増税が原因ではなく、台風や天候不良が原因だとする政府見解に沿うのならば、国土強靭化や復興に力を入れることこそが最大の対策ではないのか。
経済的損失が自然災害とするならば、対策をとらないこれまでの政府は矛盾に満ちている。この矛盾はプライマリーバランス黒字化目標に手枷足枷をはめられ、国土強靭化や復興に必要な予算をつけられないことから生じている。プライマリーバランス黒字化目標は「政府の黒字化=民間の赤字化」であり、経済悪化の根本原因になっている、消費増税はこの一環であることは多くの国民が知る必要がある。
理不尽 緊縮財政
貧困化した国民は生活不安から、多少の理不尽も受け入れてしまうのではないか。
緊縮財政で民間は赤字化が進み、国民は低賃金の労働であろうと、生活のため、長時間働かざるを得ない状況である。企業は20年来の不景気で削るところもなく、最後の砦たる人件費を削った上でも倒産してしまう。
低賃金労働も一向に改善されず、「この理不尽さに国民が慣れしまうのではないか」といった懸念する声も上がっている。
貧困化は人災
国内総生産の落ち込みはプライマリーバランス黒字化目標によるもの。政府は消費増税という馬鹿げた政策を執り行っている限り、日本国民と国家の毀損は永続されていくものとみて間違いない。明らかに人災である。
政治家はプラマリーバランス黒字化目標の破棄に即刻動くべきだ。