「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第34号 「今」が将来世代のツケ

「今」が将来世代のツケ

「今」が将来世代のツケ

庶民 妥協し続けてきた20年 今もなお

 2011年の週間ポストの記事、経世論研究所所長・三橋貴明氏と藤井聡京都大学教授はこう記していた。
 三橋氏「バブルが終わったのは村山内閣の頃でした。国富の総額は横ばいになった。この時期に景気テコ入れを行なえば“失われた10年”と呼ばれるデフレにはならなかった。しかし、次の橋本内閣が逆に財政再建を掲げて消費税引き上げや緊縮財政政策を取ったことで再び国富は減り始め、デフレスパイラルへと向かっていった」。
 藤井教授「デフレの原因は政府が1990年代に100兆円規模の財政出動でデフレ対策を打たなかった政治的な過ちにある。国民は今度こそ政府に徹底的な財政出動を通じたデフレ対策を求めるべきだと強く訴えたい」。
 故橋本龍太郎元首相は後に、「私は1997年から98年にかけて緊縮財政をやり、国民に迷惑をかけた。私の友人も自殺した。本当に申し訳なかった。国民に深くお詫びしたい」と語っている。橋本政権下では消費税5%に引き上げている。
 経済音痴ではいけないと、この時にどの政治家も思わないといけなかったはずだ。後に財政出動で経済を建て直そうとしたのは、故小渕元首相と現財務大臣麻生太郎元首相のみ。いずれも短命政権で終え、その効果を発揮できなかった。

 

経済の歴史に学ばない政治家とメディア

 第二次安倍政権下での財政出動は1年だけであり、それ以降から今に至るまで緊縮財政。アベノミクスとは名ばかりであることは、貧困化している現実と経済の歴史を見れば即理解できることだ。首相経験者の麻生財務大臣は知っているはずだデフレ時は財政拡大する必要性を。
 メディアは財政出動を「放漫財政」と叩き、緊縮財政を後押ししてきた事実はどうするのか。未だ「国の借金一人当たり〇〇〇万円」と財務省プロパガンダを垂れ流し、この罪はとても重い。戦時中の朝日新聞並みに酷い。

 

今が転換の機会

 消費増税は不公平な税制であることに加えて、不景気時の緊縮財政がいかに理不尽で人を死なせてしまうかを理解しなければならない。
 元橋本首相が謝罪した言は真に迫るものであり、この歴史にならい、緊縮財政から積極財政へ転換し多くを救うべきだ。