経済同好会新聞 第67号 「消費増税深刻化の事実」
消費増税深刻化の事実
コロナ到来前に既に毀損されていた経済
2019年10月に消費税率を10%に引き上げた安倍政権。増税前の駆け込み需要を期待されていたが、蓋を開いて見れば申し訳程度。2014年の消費税率8%の影響で国民は貧困化し、駆け込む体力がなかったのだ。
当新聞第22号に掲載、内閣府のGDP速報値(2019年10~12月)では、リーマンショック級の経済損失が出ていたことが明らかになっている。これはコロナウイルスが来る前のことであり、これに重なって現在のコロナウイルスによる経済損失を加味しなければならない。
安倍政権は緊縮財政による失政を全てコロナウイルスに転嫁しようとしているが、これは真実を覆い隠すものだ。長年の緊縮財政の弊害は、全ての政治家が知るべき繰り返してはならない重大な過ちだと理解しなければならない。
度重なる消費増税はリーマンショック級の経済打撃を生じさせることが可能であると、日本は証明してしまった。
緊縮財政を奨めた御用学者は責任を取らずお咎めなし。彼らは緊縮財政を後押しし、どれだけ多くの国民と国家が毀損されてきたことか。貧困にあえぎ自殺した国民、倒産の憂き目で自殺した経営者は帰って来ない。
新型コロナ諮問委の経済専門家の中にも、緊縮財政を後押ししてきた者もいるのだ。
また増税でも提案するのか。
コラム
無邪気な馬鹿ほど始末に負えない
聞こえの良い財政健全化は財務省の省是。麻生財務大臣はこの有事でさえ緊縮財政を容認し、「勇ましく若いのが何十兆円と言っているが何に使うのかね」と発言した。この「若いの」は自民党の安藤裕議員のことで、安藤議員は真水100兆の財政出動を促しており、使途目的も明確に示している。麻生大臣はとぼけているのか脅しなのかは分からないが、いずれにしても政治家としては失格である。
麻生大臣はお馬鹿そうに見えて、その実、とてもしっかりとした馬鹿だ。政局というゲームで遊ぶ無邪気なお馬鹿ぶりで、そのためには緊縮財政が有利だと判断すれば人が死のうとお構いなし。
麻生大臣はかつて、国の借金は政府の借金のことだとマトモなことを言っていたが、今では朝日新聞同様の変節ぶりで、政局に乗っかっていかに政権を維持できるかという遊びを無邪気にしている。
子供の無邪気さは癒されるが、国会議員の無邪気さは国民が被害を蒙るだけで、人の命が弄ばれてしまっている。