「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第92号 「止まらない夢想国家日本」

止まらない夢想国家日本

止まらない夢想国家日本

止まらない夢想国家日本

現世代を救わぬ者は、将来世代救えず

 活発な梅雨前線の影響で九州は七日も北部を中心に猛烈な雨が降り続いた。大分県日田市で筑後川が氾濫するなど被害が拡大。福岡、熊本両県の犠牲者は五十六になった。心肺停止二人、行方不明十二人。気象庁は福岡、佐賀、長崎三県への大雨特別警報を警報に切り替えたが、前線は九日ごろにかけて停滞、九州含め列島各地で大雨になる恐れがあり、引き続き厳重な警戒を呼び掛けた(北陸中日新聞)。

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 緊縮財政の弊害がまた出てしまった。グラフが示す1997年をピークに、治水事業関係費が大幅に削減されていることが分かる。治水事業は中長期にかけて達成されることから、公共事業が短期で成果の見えないものでも無駄だといって削減することはあってはならない。
 あれもこれも無駄だと断じる人間や、予算を削減しようと試みる財務省や政府の決断は傲慢不遜そのものでしかない。人の命を何だと思っているのか。綺麗ごとで予算をケチることの方が、よほどお金に汚い人間と言えよう。

 予算を削ることで、事業者の存続や技術継承の損失により、治水することがままならなくなることを想定出来ないのか。昔からお金をかけて建設、保守管理をしてきたからこそ、安全圏にいられる人はたくさんいるのだ。しかし、それをする企業や従事者が少なくなっていけば、どうなるかは想像に難くない。

 

財務省と自己責任論はセット

 予算を削ることが仕事になっている財務省。予算を削ることで弊害が出れば、削られた側の国民の自己責任。

 国民はムダを削ることは是としているため、自己責任論は正当化され、財務省の緊縮財政も正当化される。政府と国民による自爆が数十年も続いているのだ。

 これらのツケで、妥協に次ぐ妥協とやって来た国民。どうせ国で決まったことだから変えられないという諦めムードが蔓延している。
 
 一方で悲劇が起きれば助け合い等と言い、悲劇になる土台をせっせと作ってきたのは、他ならぬ緊縮財政を是としてきた国民でもあるのだ。

 この有事ではっきりしたのではないか。政府は口先だけで、国民は守られてなんかいないと。

 

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