ぬか喜び 残酷な現実
国内総生産、増税後から急落
内閣府が発表した国内総生産のデータからは、消費増税10%以降は急落し、コロナ禍が発生と合わせて経済打撃は著しいものになった。グラフから分かる通り、リーマンショック期を超えている。 NHKは7月から9月は大きく改善したと報じているが、どん底に急落してから少し上昇しただけだった。そもそも、消費増税10%の影響から報じなければ片手落ちではないのか。
実際は消費増税10%以降マイナスにしかなっておらず、コロナ禍だけの影響ではないことは明白だ。
仮にたった今コロナが収束したとしても、消費税がある以上は毀損され続けることに変わりはなく、増税が原因で力尽きた個人商店や企業も出ていたのだ。
NHKとの比較
一番上のグラフと中段のNHKのグラフは、いずれも内閣府のデータを基に作成されている。
NHKは成長率を年率で示したものだが、これだけを見ると、あたかも大幅に改善されたように見える。しかし、実態は上のグラフの通り、どん底から少し上がった程度であり、ぬか喜びさせる報じ方に強く抗議するものである。
日経新聞もNHKと同様一部だけを切り取ったグラフの「見せ方」で改善を報じているが、ミスリードも甚だしい。このようなぬか喜びさせる行為は現に慎むべきであり、マスコミの根幹に関わる重大な過失と評価せざるを得ない。実体経済を蔑にしている証左だ。