「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第166号「貧困化と衰退の一途」

貧困化と衰退の一途

貧困化と衰退の一途

貧困化と衰退の一途

御用経済学者の保身で衰退する日本

 エリートの知識は豊富だ。その知識を国のために使えば心強いだろう。しかし、エリートが誤った知識を政治家に教えていた場合はどうだろうか。
 政府の借金(政府負債)を国の借金と言い換え、あたかも国民の借金と錯覚させるのもエリートの知恵だ。悪知恵とも言う。このエリートとは、御用経済学者のことだ。
 彼ら主流派と呼ばれる経済学者は、日本の財政赤字は大きすぎると断じているが、それで問題は起きたことがない。彼らは持論を曲げたくないためだけに、「将来世代のツケ」を人質に不安を煽り持論を補強している。
 財政赤字が多いということは、それだけ国民や企業にお金があるという話になり、国民にお金があれば消費し、企業にお金があれば投資する。であれば、経済成長でインフレになっていないとおかしいのだ。ところが、この数十年の日本経済は停滞したまま、それどころか貧困化と衰退が著しい。デフレ現象そのものだ。つまり、財政赤字が多いのではなく、少ないことの証左だ。

 

政府の腐敗が常態化

 彼ら経済学者の悪知恵は、財務省の緊縮財政を後押しするため、この両者は利害関係で一致している。政治家は現実を見据えていれば、躊躇することなく公助に動いていないとおかしい。安倍政権時では特別定額給付金を一度やったきり、消費税で国民が苦しんでいようと減税すらせず、このコロナ禍においても企業を倒産させ、病院や医療従事者を厚遇しない政治が行われている。
 財政赤字が問題ないことを彼らが知っていれば、今まで救われた命はどれだけ多かったことだろうか。戦争が起きずとも自国民を緊縮財政によって間接的に殺す政府、悪知恵を与える御用経済学者の何と罪深いことか。保身と利権ありきは腐敗を生むのだ。彼らにとって人命は二の次、いや、眼中にすらないのだろう。

 

 「国家が腐敗すればするほど、国家は法を多く破る」

 

 こう言ったのは、ローマ時代のコルネリウスタキトゥスだ。安倍政権時に文章改竄や破棄が常態化したため、死ななくても良い公務員が自殺に追い込まれているではないか。献金を受けた自民党甘利議員がしれっと何の説明もせずに復活していたり、法と秩序を守らない者が政治家を続けていられるほど腐敗しているではないか。

 

格差拡大のわけ

 国民が使えるお金が多いほど経済は成長する。企業も儲かり投資するようになる。これを阻害しているのは、度重なる消費税だ。消費税8%も10%もかなり負担が大きい。そもそも、消費税は消費を抑制する作用があるため、デフレ化政策なのだ。そして、低所得者ほど消費税でお金を使う頻度が落ちる。中間層にしろ、10%もの税負担率は高く感じるため節約傾向になる。つまり、高所得者との格差はますます広がっていくのだ。
 言い換えると、格差拡大は貧困層が増えている証左とも言え、経済成長の停滞にもつながっている。消費税が悪魔の税制と呼ばれる所以は、こういうことからであり、小さな子のお小遣いからでも容赦なく課税する悪税である。御用学者は罪深い。