経済同好会新聞 第184号「悪癖 人命より財政規律」
悪癖 人命より財政規律
現世代が負担する将来世代のツケ
グラフはユーロ圏にあるドイツと日本の政府支出を比較したグラフだが、驚くべきことに日本の政府支出の方が圧倒的に低い。日本は放漫財政と言われて久しいが、これほど支出に差がついている現実に日本の政治家はいい加減に目を覚ますべきだ。
ドイツは財政均衡を執っていると言われながらも、これだけ支出している。緊縮財政であるドイツよりも緊縮をしている日本が衰退しないわけがない。
日本の経済成長の停滞は、イノベーション不足等ではなく、政府の支出が少ないため。
国の借金で財政破綻するー!等と言っている間に現世代が貧困化してしまった。出生数は大きく減り続けており、科学も教育も凋落の一途。インフラはぼろぼろ、それでも絶えず予算削減に邁進する財務省。それに従う政府。
財政規律というトンデモ規律に従い政策をしていけば、衰退が継続されるだけである。このままいけば、常に現世代が負担を強いられ、5年経とうが10年経とうが「将来世代のツケ」と言い、出生数は激減していき、移民だらけになるだろう。
暴走は続く
ツイッター上では池上氏が司会を務める番組「池上彰のニュースそうだったのか」に批判が殺到した。ハッシュタグ「#池上彰のニュースうそだったのか」をつけ、全方向から批判が集まった。中には池上氏の言説は8割は真実、2割は嘘だと指摘する人も。
池上氏の番組で特に酷いのは印象操作だ。国の借金(政府負債)をあたかも国民の借金だと思い込ませること。また、財政破綻しない日本において「いつか破綻する」という、御用経済学者と同じ論調なところも瓜二つだ。彼らは「いつか地球は爆発する」という理屈で不安を煽り、現世代は我慢しなければならないと解釈させるのだ。悪質極まる。