「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第198号「誤る経済、安全が犠牲に」

誤る経済、安全が犠牲に

誤る経済、安全が犠牲に

誤る経済、安全が犠牲に

国家財政と家計は全く異なる

 政府の負債(国の借金)が一千兆円を超えたと相変わらずマスコミは騒ぐが、政府と家計とは全く違う存在であることを理解していない。国家財政と家計の借金を同一のものとすれば頷ける話ではあるが、事実は異なる。
 当新聞で何度も書いてきたが、日本政府は英米同様、自国通貨を発行しており、仮に今すぐにでも200兆円規模のお金を支出したとしても財政破綻は起きない。

 

ユーロ圏では財政破綻は起こる

 ギリシャの財政危機を指して、日本も財政破綻が起きると言う学者もいる。日本の場合、自国通貨である日本円を発行する一方で、ユーロ圏では共通通貨であるユーロを発行している。そのため、ユーロを採用しているそれぞれの国は借金をするとユーロで返済しなければならない。ユーロの採用は自国通貨建てという特権を放棄したに等しく、ギリシャはたびたび財政破綻が起きている。イタリアの財政危機に然り。

 

自国通貨建て国家の破綻もある

 アルゼンチンは自国通貨建てペソを発行しているが、ではなぜ財政破綻が起きたのか。その理由は「外貨建て国債」の外貨の保有する額が足りなくなったから。日本の場合、国債のほとんど全てが自国通貨建てであり、したがって財政破綻は有り得ないのだ。

 

国の借金で脅す

 日本では毎度のことながら「国の借金」や「将来世代のツケ」とメディアで見かけてしまい意気消沈する人もいるであろうが、先述した通り財政破綻することはない。もし日本がユーロ加盟国であれば、数十年前に財政破綻した可能性もあ
ったかもしれない。しかし現実の日本は自国通貨建て国債を発行し、財政は健全な状態なのだ。むしろ、他国を支援するほどである。

 主流派経済学者は政府の負債(国の借金)が増えると金利が高騰すると言い続けてきた。しかし、政府の負債は一千兆円を超えているにも関わらず、国債金利は一切上昇していない。彼ら学者はこれを説明できないのだ。つまり、言いっ放しの無責任。
 驚くべきことに、消費税の増税を提言してきたのも彼ら主流派経済学者だ。東日本大震災時の復興税や数日前のコロナ復興税の話も、彼らが提言しているのだ。

 

災害大国日本

 昨日の午後23時8分に福島県沖を震源とする地震が発生。最大震度6強を観測した。
 昨年の洪水による被害や台風等、日本は災害の多い国だ。ところが、予算を小出しにするあまり、国土の強靭化が遅々として進まない。財政規律という名のもとに、防災にも復興にもとにかく出し渋るのだ。

 日本が誇ってきたことは、整備されたインフラや安全、ノウハウを蓄積した復旧の早さ。それが予算削減により、担い手が減る一方だ。
 誤った主流派経済学者の経済観、財務省の財政規律。これらによって日本は窮地に立たされる人を増やし、国家も衰退してきた。コロナ禍においてさえ増税の話が出る始末だ。もう彼らは病気と言っても良いだろう。人命より保身を優先するのだから。