「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第200号「衰退 誰かが止めねば」

衰退 誰かが止めねば

衰退 誰かが止めねば

衰退 誰かが止めねば

三橋氏アトキンソン氏の反論に反論

 今日の午前、経世論研究所所長である三橋貴明氏はブログにて、「デービッド・アトキンソン氏の反論への反論」と題し、菅政権のブレーンであるアトキンソン氏が東洋経済オンラインに寄稿した、「『デフレだから生産性向上は無理』という勘違い」に反論した。

 アトキンソン氏は、

 

 インフレになればなるほど生産性が低くなることは、長い歴史の中、たくさんの国のデータで確認されている揺るぎない事実です。

 

 これに対し三橋氏はデータを用いながら指摘する。

 

 アトキンソンさん。なぜ、日本のバブルが崩壊した1991年からデフレ化した以降のデータしか使っていないの?

 

 そして、


 
 わたくしは今回、データを用い、「経済成長している時期は、インフレ率と生産性向上率に相関関係がある」「インフレ率が高い時期の方がデフレ期より生産性向上率が(圧倒的に)高い」ことを証明しました。

 アトキンソン氏の再反論に期待します。自分が嘘つきではないと主張するなら、逃げてはだめだよ。


 三橋氏はこう綴る。アトキンソン氏は寄稿の中で述べた一文にはこうある。

 

 日本語には「木を見て森を見ず」という戒めの言葉があるのですが、木だけを見て、森全体をわかったつもりになっているわけです。この論法が多用されるのが、日本の1つの特徴のように感じています。


 実はこの「木を見て森を見ず」はアトキンソン氏本人だったというオチ。三橋氏も指摘している通り、アトキンソン氏は1991年以降のデータを用いているが、当新聞の前号のインフレ率のグラフからも分かる通り、この時期はデフレである。
 高度成長期の日本はインフレしており、その生産性は2020年の14倍になる。つまり、アトキンソン氏の言う「インフレになるほど生産性が低く」なるは根拠薄弱であり、近年の日本経済を切り取った感想である。まさに、木を見て森を見ていないではないか。

 

コラム


 かつて渋沢栄一はこう述べていた。


 一個人がいかに富んでいても、社会全体が貧乏であったら、その人の幸福は保証されない。その事業が個人を利するだけでなく、多数社会を利してゆくのでなければ、決して正しい商売とはいえない。


 大手企業は低賃金で労働者を雇用し、それでも正社員と同質の労働を強いる。低賃金労働者は貧困層であるが、貧困層が増えれば増えるほど、日本社会は没落していく。

 新自由主義的な考えで規制緩和され、力ある者のみが潤うようになる。
 日本の既得権益の強化は、それが国家の土台であり重要な役割を果たしていたからであって、それを規制緩和するとは、国家観欠如の最たるものだ。正しい商売をしていれば、企業は逆に規制緩和に対して反対するものでないとおかしいのだ。おいしい商売があると言われ誘われようと、門前払いするのが正しい行いではないのか。企業人以前に国民である。新自由主義は、国家を解体している。

 

 

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