「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第205号「止まらない貧困化政策」

止まらない貧困化政策

止まらない貧困化政策

止まらない貧困化政策

菅(すが)、野田の悪夢

 かみ合わない論戦が目立つ国会の論戦で、珍しく質問者と答弁者の歩調がそろう場面があった。2021年2月15日の衆院予算委員会で行われた、菅義偉首相と立憲民主党野田佳彦元首相とのやり取りだ。
 首相が首相公邸に住むべきかに関する議論では両者の意見が鋭く対立したものの、財政規律をめぐる議論では大筋で方向性は一致。財政再建論者として知られる野田氏の「財政も緊急事態」という認識を共有すべきだという訴えに、菅氏は「ご指摘をしっかり受け止める」などと応じた。
(JCASTニュース)
 当新聞で何度も伝えて来た通り、財政規律(財政健全化)こそが日本の衰退と毀損をもたらしてきた。驚くべきことに、与野党の元首相と現首相が財政規律で一致する等と、悪夢の再来以外の何者でもない。
 財政規律で国民を貧困化させておきながら、東日本大震災時の絆と称し、復興税という弱者からも容赦なく徴税する愚を犯した。きれいごとでは済まず、未だ尾を引いている。 税制の理解なく、馬鹿の一つ覚えみたいにナントカ税をこしらえ、それが原因で苦しむ人達がいることに思い至らない。

 消費税も被災者から容赦なく徴収している大矛盾に政治家は何とも思わないのか。野田元首相はそれでもなお、三党合意を取り付けたのだ。これを戦犯と呼ばずして何と言うのだ。

 この有事においても未だ減税すらせず、国民や企業を追い込んでいる。悪夢が現実になっている中でまだ困窮させるつもりか。

 

国民へは後手後手、利権は先手先手

 支払いが出来ず親子で自殺してしまう痛ましい事件や、大阪府八尾市のアパートで餓死した凄惨な事件。コロナ感染者は自宅療養と称し、実質自宅放置状態で死亡したケースが何件も出ている。
 とにかく対応が後手後手、財政規律ありきで大胆な政策を打たない。自粛させるが補償はなし。しても貸付。
 その一方でパソナ電通に中抜きさせたり、全く国民を見て政治をしていない。竹中平蔵パソナ会長は菅総理と懇意の仲であり、維新ともつながりがある。
 荒唐無稽な大阪都構想やカジノ、中小企業再編も菅総理は無関係ではない。恐ろしくおぞましいことが起きているのだ。
 これはまごうことなき公私混同であり、政治家として、人間としてあるまじき行為だ。政治は結果。近年の政権はこうだ。


 偽善者は素晴らしい約束をする、約束を守る気がないからである。それには費用も掛からず、想像力以外の何の苦労も要らない。
エドマンド・バーク

 

 

高橋聡 ハイパーインフレとは?戦後日本やドイツの高インフレの原因