「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第207号「経済を破壊する学者達」

経済を破壊する学者達

経済を破壊する学者達

経済を破壊する学者達

止まらない暴走、主流派経済学者


 2018年にノーベル経済学賞を受賞したポール・ローマーは、受賞2年前の講演中に主流派経済学を批判していたことはご存知だろうか。

 

 主流派経済学の学者たちは画一的な学界の中に閉じこもり、極めて強い仲間意識を持っている。彼らが属する集団以外、他の専門家たちの見解や研究にまったく興味を示さないのだ。
 彼らは、経済学の進歩を権威が判定する数学的理論の純粋さによって判断するのであり、事実に対しては無関心である。その結果、マクロ経済学は過去30年以上にわたって進歩するどころか、むしろ後退した。

 

 主流派経済学者であるポール・クルーグマンもローマー同様に、マクロ経済学は30年間の大部分は役に立たず有害だとして物議を醸していた。日本の主流派経済学者はこの時に疑問に思わなかったのか、未だにだらだらと未練がましく井の中の蛙を呈している。
 このような学者を参考にする日本の政治家も政治家だ。国会議員の中でも勉強しいてる政治家もいるが、その数は一握りとくる。つまり、依然として有害な経済学を基本に置いている。日本をダメにしているにも関わらず。 東京財団政策研究所もこのダメな典型であり、過ちを一向に改めないため、責任を取らせて然るきだ。

 

認めざるを得ない経済学の誤り

 緊縮財政は多くを毀損してきたが、失われた二十年とそこからこの数年も変わらず毀損と衰退を繰り返している。この数十年で主流派経済学者達がこの状況を把握していないわけがないだろう。
 彼らの言う通りにやっても経済成長はしない。停滞と衰退しかしていないことは、彼らも重々承知しているはずだ。しかし、彼らは経済学の誤りを覆い隠すため、将来世代のツケが!財政規律が!の一辺倒。要するに責任をとらされることを恐れているのだ。正しいと思って必死にやってきた学問に誤りがあった、申し訳ない。と謝罪すれば良いものを、彼らは居直っている。それどころか、彼らが主導して日本経済にご意見申し上げているのだ。
 こんな馬鹿なことがずっと起きているのが我が国。過ちは誰でもある。だが認めない。
  政治家であり哲学者だったキケロはこう言う。

 

 人間はすべて誤るものである。ただ過失を固守するのが愚か者なのである。

 

 キケロはローマ紀元前の生まれだが、この令和という歴史の先頭を歩む我々の時代になってさえも、愚か者は反省しないし、他者に迷惑をかけていようと、人命が毀損されていようと顧みないということが起きている。

 戦争は惨劇に違いないが、経済政策の誤りも惨劇なのだ。失われた二十年も、このコロナ対応の杜撰さも全て、主流派経済学の価値観が政治を誤った方に動かしてきた。
 汝ら、天狗になることなかれ。