財政赤字は問題でない
重症 貧困化政策を続ける政府
市場の中で循環するお金は、元々は政府が支出してきたことで生まれた。
図のように、政府支出は政府の赤字を意味するが、支出したお金は市場に同額分の黒字をもたらす。政府の赤字は民間部門の黒字ということだ。
そして、政府は消費税等の税金を徴収すると、民間部門は徴収された分赤字になる。市場からお金がそれ相当分がなくなるのだ。政府が支出した分を徴税してしまうと、プラスマイナスゼロになってしまうため、経済は発展しない。
もし、現在快適に暮らしているという人であれば、それは生活インフラ、防災インフラ、教育や科学の恩恵だろう。これらは、過去から政府が支出してきた上で成り立っており、官民が一体となって国家を作り上げてきた賜物だ。
戦後は悲惨な状況から、ここまで近代化させたのは言うまでもなく、過去の官民のおかげである。インフラ等は過去からの積み重ねによって現在私達が不自由なく使っていられる。つまり、政府赤字が増えるのは過去からの積み上げであり、その維持管理や発展に寄与をしているからである。教育、科学、文化や安全もそうだ。ところが、緊縮財政は予算の削減や付け替え、徴税が目的になっているために弊害が多く出ている。
まず、地方の衰退、インフラの経年劣化の放置やハード面での防災を軽視し、洪水の被害を招いていること。教育や科学の凋落。国防も隣国にやられたい放題。自衛隊員の待遇も劣悪だ。ワーキングプアの増加に格差拡大。いびつな税制や無秩序な規制緩和等。
政府予算を減らせばこうなると、この数十年で証明したのだ。それでもなお、財政赤字は悪であると言うのであれば、日本の没落は必至である。
政府支出(財政赤字)は増えなければ、全国民の快適な生活、安全、教育や科学を担保できなくなるのだ。このコロナ禍でさえも財政赤字を気にして企業への売上げ補償もしなければ、消費税の減税(廃止)もしない。
医療従事者の困窮、企業倒産、廃業や自殺者の増加は、財政赤字を悪と見做しているからだ。
#意外にこれ知られてないんですけど
— tasan@所得倍増計画をもう一度 (@tasan_121) March 20, 2021
日本はこの20年で世界一お金を出さない国家で、その結果、世界一のデフレを達成し、戦後からずっとエンゲル係数(食費の割合)が改善して、食べる以外にお金が使えるようになってきたのが、消費税で生活水準が30年後退し、婚姻率も100年で最悪なのです🙀 pic.twitter.com/qXg8PwNnVl