「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第236号 「後進国化する日本」

後進国化する日本

後進国化する日本

 

後進国化する日本

守るべきものを守らない政治

 医療崩壊中の大阪。既に患者の重症度や緊急性に基づいて優先順位を決めて治療に当たることを意味するトリアージが起きている。やむを得ず犠牲が出ることに目を瞑るしかない状況だ。その状況を作ったのも、緊急事態宣言を前倒し解除した吉村府知事である。この責任は、辞任レベルでは済まないだろう。
 医療従事者である専門家の警鐘を聞き入れず、珍妙なモデルを採用したツケがこれだ。この誤りは昨年より散々指摘されてきたが、こともあろうか、関西テレビは誤った情報を垂れ流す者を採用し出演させてきた。府知事のテレビ出演も多く、誤った判断で更にそれが加速。イソジンを忘れたのか。
 昨年のコロナ流入を食い止めることが出来なかった安倍政権の失態も、絶対忘れるべきではない。菅総理になった今も、利権でオリンピック強行しようとする姿勢や、売国法案をこの有事に通している姿勢も凶弾されて然るべきものだ。

 

危機管理意識のなさ

 トリアージが起きている大阪、これと同様のことが経済のトリアージだ。それは、あの分野には支出するが、この分野は削減するというもの。経済不況の支出削減は、それだけでトリアージ足り得る。あの分野にもこの分野にも支出することが出来るのは、政府本来の通貨発行権という経済的主権。これが政治的主権(経世済民)が可能なのだ。経済的主権を存分に行使しないため、民間丸投げという事態が起き、経済的困窮者や自殺者を出すのがこの数十年の日本。そこには弱肉強食が起き、更なる弱肉強食は自由貿易の関税撤廃で起きる。数日前に通ったRCEPがそうだ。
 危機管理があれば、インドやオーストラリアがRCEPを敬遠したように、自国の権益を守ろうとするのが通常だ。農家を不必要に叩き、自国の権益を差し出すようでは、目先の利益に目が眩んだ、後先を考えない愚者も同然だ。現在は特に保護貿易を強化すべき時期であり、国益を守るのは政府の仕事である。

 

忘却の彼方へ

 災害から学んだことは、とにかく予想が外れても警報が出れば安全確保に努めることだった。それだけ犠牲が出た時の辛さや後悔を経験し、多くが納得したはずだったではないか。ところが、コロナになるとこれを批判する者がいる。その者達の言動は現在進行形で犠牲者を生みだしている。学んでいないじゃないか。 間違いましたで済む段階はとうに過ぎている。

 

 いま安全でいる者、一律給付金を拒否する心理が働く。

 いま安全でいる者、コロナを軽視する心理が働く。

 

 経済とコロナへの無理解は、このような心理が働き、状況を悪化させていく。経済の誤りは権威が前提を誤ったためであるが、コロナも誤った前提が採用され、政治家の利権と保身が相俟って犠牲を出し続けている。
 危機感のなさは、ことごとく国家を破壊し犠牲を出す。この国の政治は予想以上に深刻だ。悪政だと分かっていても止められない・止まらない。悪政を覆い隠すために、やったフリを演出する。 どこが全力で緊密に連携しているのだ。現実は悪化しているじゃないか。