「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第254号 「巣食う利権屋集団」

巣食う利権屋集団

巣食う利権屋集団

巣食う利権屋集団

かまし利益相反者、竹中平蔵パソナ会長

  オリンピック開催に際し、ドイツの新聞では、これまでの日本政府の対応をこのように批判している。
 「尾身会長はコロナに関するあらゆる問題について、専門的なアドバイスを日本政府に提供するのが仕事だが、いざ東京五輪の話になると、日本政府は専門家の意見に従わない」と指摘し「多くの国民の反対を押し切って大会を開催しようとしているだけでなく、国内外の医学専門家の勧告も無視している」と報じた。(MSNニュース)
 オリンピック開催も間近に迫り、尾身会長は「今の状況でやるというのは普通はない」と発言したことに対し、与党内で慌てて火消しに。この発言を受け竹中平蔵パソナ会長は「明らかに越権」とし、世論のオリンピック中止の声には「世論はしょっちゅう間違ってる」と関西テレビ局の番組で反論した。これには世論が反応し、竹中大バッシングが起きており、未だ炎上している。
 このデリカシーのなさは、先日、「さざ波 笑笑」で大炎上した嘉悦大学教授である元菅政権のブレーンであった高橋洋一氏を彷彿させるものがある。この両者のつながりは古く、元上司と部下の関係だ。NPO法人万年野党のアドバイザー、一般社団法人外国人雇用協議会の顧問や大阪維新の会でもつながりがある。
 竹中氏はワーキングプアの原因である非正規労働者を派遣する派遣企業の会長であるが、「酷い」のは彼の方だ。雇用の調整弁にされる非正規労働者の失職には目を瞑り守ろうとしない。オリンピ ックではパソナから派遣することが約束されており、人命よりも金を優先しての発言であることは容易に想像できる。オリンピックを中止されて困るのは彼自身なのだ。
 ビジネスチャンスと見れば、労働者を金儲けの道具にしまう倫理観のなさは、徹底的に断罪されて然るべきである。数十年も利益相反を指摘されながら、表舞台に出て来られるこの厚かましさは常人ではない。彼は上級国民よろしく守られている。明らかに越権なのは竹中氏の方だ。
 自分を棚に上げて尾身会長を批判する、しかも的外れだ。相手が正しくとも、自身より下に見せることで優位に立たせる手法だ。維新の会にはなぜかこのようなロジックが多いのは気のせいだろうか。竹中氏のやらかしは今にはじまったことではない。

 

経済成長できなくした張本人

 竹中氏は小泉政権時に3つの経済指標を変更したことにより、統計が歪められてしまった(当新聞第128号に詳細)。これだけでも悪質だが、まだある。小泉構造改革を推進するため、内閣府モデルを財務省に作らせているのだ。
 このモデルとはマクロ計量モデルのことであるが、証券会社や民間シンクタンク等も独自で持っている。多数あるマクロ計量モデルにおいて、竹中氏が財務省に作らせたものと民間のものとで乖離があるのだ。どういうことか。
 公共投資にかかる乗数効果を低く見積もっている。つまり、日本が安全保障上で力を入れてきた公共投資を、公共事業は経済成長に貢献しないとプロパガンダを展開するために細工したというわけである。規制緩和させるためだ。
 これでどれだけの土建会社が倒産し、公共インフラを毀損することにな ったか。これは明白に国家毀損である。彼は意図的に経済成長しないようにしていたのだ。人口減少が原因ではない。