「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第257号 「跋扈する愛国詐欺」

跋扈する愛国詐欺

跋扈する愛国詐欺

跋扈する愛国詐欺

まるでテレビ広告のような社会

 過去から学ばない者の多くは、簡単に未来志向だ、改革だの言葉を操る。我々が使うこの言語は過去からの蓄積の結晶であることに思い至れば、脈々とそれを継承してきた素晴らしさや示唆に富んでいることは理解できようというものだ。
 ところが、改革というモデルを掲げ未来志向という言葉を操る者達によって、過去を顧みずに新しい刺激を国民に与えんとばかりにテレビ広告のように喧伝する。大衆扇動だ。多くのデマは彼らによって広められ、蓋を開けば労働者・中小零細企業不遇の時代が到来。国家自体も予算削減により見た目は近代国家、中身は衰退途上国に後退している。政治家に要をきかせる者が中枢にいなければ、国家は簡単に傾くのだ。腐敗の温床である。
 民主主義の大きな欠点はここにあり、大衆扇動で庶民をなびかせた者がリーダーになるところ。大衆扇動者は必ず愛国詐欺を働き、現実とは裏腹の結果をもたらす。その現実を短期間で見抜くべきところが、大衆は虜になり盲目的思考から脱却できず現実逃避に走る。この現象は小泉政権時(竹中路線)に見られ、安倍政権時でも同様だった。大阪維新の吉村府知事に然りである。現在の菅政権に然りであるが、これらの共通点は全て竹中平蔵パソナ会長が関わっているところだ。

 

利用される国民

 過去の示唆に富むことを知る者は、大衆扇動を行いながら改革をすすめようとする者を到底信じることはしない。改善されることはなく、改悪されることを分かりきっているからだ。チェンジで有名なオバマ元大統領は中国の台頭を許し、周辺各国の脅威になっている。竹中平蔵氏がかつて言ったワクワクだのと言うようなお花畑的な言動をする者達は、詐欺の温床であるとまず注意して見るべきなのだ。構造改革に乗っかった連中はみな騙されたのだ。騙されたことを認められずに、乗っかったままの者もいるだろう。
 最悪なのは「若者には貧乏になる自由がある」と言い放った竹中平蔵氏。この言葉を聞いた・見た人は、即座に竹中平蔵という人間を警戒したという。貧困が精神的にどれだけ窮地に立たされるか慮れば、決してこのような言葉を使えようはずがない。仮にこれを失言だとしても、思想を変えてしまうインパクトのある言葉であるため、彼の人間性を警戒するに余りあるのだ。しかし、竹中氏の言葉に魅了されたり感銘を受ける人も一定数いる。教育とは何なのかということである。
 小学校からの英語教育だとか、楽天の社内言語は英語にするだとか、日本国に対する侮辱である。文科省の役人も楽天の社長も日本語で育ったのではないのか。ここは日本であり、英語を使うなら英語圏へ行ってやれば良い。このあたりの思想は完全に新自由主義による害悪であり、言語一つとっても社会問題がどこにあるかが分かるのだ。自国文化を大切にしない者は、それだけで売国奴足り得るのである。

 

教育は国民の安価な防備である
エドマンド・バーク