「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第264号 「国家観なき日本政府」

国家観なき日本政府

国家観なき日本政府

国家観なき日本政府

 

バカをやるのは利口者!

 財政支出は政府の赤字を意味するが、その反対側では黒字になる。黒字部門とは民間側を指す。つまり、政府支出は民間にお金(貨幣)を流す行為であり、国民に滞りなく生活してもらうためでもあるのだ。国民の衣・食・住は安全保障であり、国家を支えるものである。国内の治安や国防、教育・科学や医療に然り。分配はそれだけで国民の生命維持を機能させ、国家を永続させる大きな意義があるのだ。
 当新聞で何度も書いてきたが、この分配に偏りが出てしまう税制の改悪をしているため、貧困格差拡大が止まらない。おにぎりを食べたいと言って亡くなった人や、生活苦で自殺する人達を出してしまうことは心底恥ずべきである。いじめ問題が他人事であるほどなくならないのと同じく、貧困問題に然りそうなのだ。税制の改悪は人を死なせている。

 

知識人の自信過剰さ

 この有事で規律を守るべきだとしている政治家の価値観の歪みには辟易するが、エリートも同様だ。問題に対して様々に検討を加え、スマートに対処している「つもり」ほど恐ろしいものはない。詐欺に騙されやすいのは、自信過剰な人ほど多いと聞く。つまり、誤った方向にエリートぶって突き進んでいくのだ。その過程には、大衆を説得する「詭弁」が肥え、支持する大衆を巻き込んでいく。結果、大きな問題が出現し、隠ぺいと改竄に手を染めてしまう。そう、日本政府の中枢に関わる者達がやっていることだ。安倍政権から常態化している。
 ここに政商も入るが、彼らは計画的に金儲けをするためのものであって、建前と本音を使い分けている。国民のことは最初から知ったことではないのだ。詐欺師に騙される政治家なのか、元々同じ資質を有した者同士のマッチポンプいづれかということになりるが、どちらも大罪である。

 

明け暮れる現実逃避

 隠蔽や改竄にまで手を染めてしまったが最後、もう後戻りは出来ない。やることは、失敗を失敗ではないように現実を演出することになる。典型的なのは、〇〇の定義はない。と言ったような、逃げとその場凌ぎで上手く行ったかのように振る舞うこと。司法を私物化することに然りである。王手をかけられようと、とにかくルールを変えて逃げようとするのだ。不祥事が起これば病人になり、ほとぼりが冷めた頃にノコノコ出てくる。これほどの醜態を晒そうと、知らん顔を決め込む厚顔無恥さ。
 政治で結果が出ない、どころか悪化の一途に現実を埋め合わせようとしても、既に破綻している前提で物事を進めてきたため、結果はもちろん破綻でしかない。
 このような現象は政治家のみならず、主流派経済学者が歩んでいる道なのだ。自己利益を得るための知恵者がこの数十年で顔を広くし、現実をつぶさに見て正確な状況を把握する知恵者は日の目を見ないという具合。同じ知恵者でも、前者は国家を破壊していくのだ。
 このコロナ禍におこうと、自己利益のために知恵を絞る医療関係者がもてはやされ、必死になって現場で救済に尽力している人の言は小さく取り扱われている。これは明らかに教育の敗北だ。それもそのはず、緊縮財政により教育分野は削減されてきたのだから。弊害はこのように、あからさまに出てくるのだ。

 

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