「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第281号 「恩知らずが招く腐敗」

恩知らずが招く腐敗

恩知らずが招く腐敗

恩知らずが招く腐敗

政治が国民を守らなくなった

 かつて日本は好景気を経験してきたが、その時分には公共投資もしっかり行われてきた。その恩恵を受けて来た政治家達が無駄の削減だとか、財政破綻しない我が国において財政規律だと言い予算を削ってきた。
 管理通貨制である我が国は、英米と同じ通貨発行権を有しており、財政で破綻することは有り得ない。これは財務省も認めているのだ。通貨の発行者がお金がないと言って破綻するとは、これほど滑稽な話があろうか。外国から借金している場合であればそのリクスはあるが、日本は戦後復興時に借りた外債は、全額返済済みである。よって財政は既に健全なのだ。
 では、財政に問題がないことが分かれば、何が制約になるのか。これは何度も述べて来たが制約は実物資源、つまり、需要が供給を遥かに上回るような過剰インフレが起きないようにすることである。そのため、財政支出の多さが制約になるわけではない。加えて、いわゆる「国の借金」は問題にならないのだ(国の借金とは政府の負債。政府の貨幣発行残高のこと)。
 ところが、財政健全化と称し緊縮財政で国民を貧困化させ、国家は弱体化している。東日本大震災も復興税と称して、被災者からも徴税。社会保障を受ける人からも徴税。この大きな矛盾をやってのっけられるのが、今の政治なのである。そして、政府の支出で受けてきた恩恵を仇で返しているのが、この数十年の政治だ。これを何と言うか。恩知らずである。

 

永続的価値

 消防署は火災が起きると救助に向かえるのは、常に訓練と継承がなされているからだ。これは普遍性のある分野と言える。公共投資の意味合いは、国家の永続を維持することに尽きるのだ。普段は頻繁に意識することはないが、何かあった時には必ず必要になることは「無駄の削減」と言って予算や人員を削減してはならない。この当然過ぎることを認識していないのか故意なのか、予算削減をしてきたのが我が国だ。
 目の前の道路を使えるのも、大昔から多くの人が携わっており、技術の継承と維持の賜物だ。水道や農業に然り。このような各種インフラを国家事業として捉えなければ、やれ民営化だ、やれ効率化だと言ったところで、国費で賄っていかなければ損得勘定の民では永続的な維持は土台無理な話だろう。日本は災害大国であることを加味すれば、国がお金をかけて面倒を見る以外に手立てはない。むしろ、外国では肝心要の部分は、国がしっかりお金をかけている。当然のことを認識していないのが我が国の致命的な欠陥だ。

 

病的な物の見方

 目の前で苦しむ人がいようと、自助共助で丸投げするのが菅政権の姿勢だ。とにかくお金をかけずにやり過ごそうとするため、政府の体を成していない。(人命より)財政規律が必要だと言って憚らないのが、菅内閣の面々である。台詞口調で言えばこうなる。
「あぁ、財政規律しないとけないから、あなた、息も絶え絶えだけど助けられないわ」
 お察しのように、人間的感覚と言えば良いのだろうか、彼らの価値観が捻じ曲がっているのだ。増税を提言する経団連や御用経済学者に然り。目の前の苦しむ国民を助けず、将来世代を生かせるはずもないではないか。腐敗は人を死なせる。

 

 

■税は財源じゃない


 

■検査拡充が重要な理由