「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第294号 「不況の国、日本」

「不況の国、日本」

「不況の国、日本」

「不況の国、日本」

労働者の犠牲で潤う株主

 数十年単位でデフレと停滞を繰り返す我が国。景観は美しいが経済は不況だ。蓋を開けば緊縮財政、構造改革、貿易黒字化政策で内需を破壊し、自公明政権は資本家のために構造を変えていた。その典型が世界で起きた法人税率の引き下げと消費増税であり、各国で資本家優遇がなされてきたことが実情だ。平たく言えばグローバル化である。
 我が国の数十年単位の経済停滞は明らかに不自然であることは、当新聞で何度か指摘してきたことだ。労働者不遇と引き換えに、上場企業が潤うと同時に資本家である株主が潤う。経済停滞は消費税によって意図的に行われ、国民への説得には「社会保障費の確保」である。その税金の多くが借款に使われており、嘘であることが発覚するも、国民には浸透せず。自公明はこれ幸いと方針を転換せず、経団連や資本家優遇を変えようとしない。その理由は内需が潤えば貿易は赤字化するためである。なぜか。。原価が上がるからだ。法人税率引き下げは人件費を抑えるためであり、移民政策も同様である。原価を抑えるために経済停滞は貿易企業にとって好都合なのだ。株主への配当金が右肩上がりで飛躍的に増えた理由がこれである。
 内需が潤うと貿易競争力が落ちることを理解している株主は、配当金欲しさのため、日本経済は停滞させておくという具合。この数十年の不自然な停滞は、意図的であったのだ。

 

貿易黒字より目指すべきこと

 インフレを目指す理由は国民全体を豊かにするためであるが、貿易黒字のインフレは上述したように国民を潤わせない。国民全体を潤わせる財政政策は、そのまま内需を潤す効果が大きい。例えば、消費税廃止、乗数効果の高い公共事業及び、それに伴った公務員の増加、科学研究への投資も雇用が生まれる。また、公務員や労働者の非正規から正規化への転換もそうだ。
 内需が潤えば、貿易企業は国内での販売に力を入れるべきだ。コロナ禍でグローバル化がいかに脆弱であったか、守るべきは国内の需要なのではないのか。
 経済成長することで外国人投資家が投資し、副作用として円高になるという、マンデル・フレミング理論もデフレ化を招いている。この理論は経済学者が資本家に忖度したとしか思えず、日本の停滞に一役買っている。これは財政政策を否定するための理論としか言いようがなく、経団連や経済御用学者の消費増税の提言と併せて考えれば、まことに都合の良い理論である。まだ稼ぎ足らないのか、そこまでして見てくれの純利益と配当金を上げてまで、労働者をこき使うのか。彼らはまごうことなき金の亡者である。
 大企業の貿易という利益を追求した結果、労働者が低賃金化したこと、それを後押ししてきた歴代の自民党政治家は猛省せよ。一握りの利益最大化より、国民全体を豊かにせよ。

 

恐ろしい無意識

 人は相手が気に入らなくなれば、途端に人を人と見做さなくなる。コンビニやスーパーの店員がまるで人ではなく、ロボットか小間使いのように思えてくるのも、人とは認識しているが、どこか最初からそこにあった空気のように見えているのではないか。弱者救済にしろコロナ対応にしろ、犠牲者が出て当たり前に思う一般人がいれば、これなのかもしれない。

 


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