「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第320号 「家計と財政は異なる」

家計と財政は異なる

家計と財政は異なる

家計と財政は異なる

財務省は嘘をつき続けるのか

 たびたび当新聞で取り上げる財務省の家計と財政の混同ぶり。いわゆる「国の借金」も悪質な世論誘導のプロパガンダであるが、なぜプロパガンダと言えるかは家計と財政を混同しているからである。実はこの混同には、悪質なプロパガンダともう一つ、国民を馬鹿にしていることも書き添えておくべきであろう。物事を第三者に説明する際、伝わらない時は例え話をしてみたり、置き換えて伝えようと試みたことは誰でもあるだろう。そして、その物事を伝えやすくするため、なるべく同等の例を挙げるはずだ。ところが、財務省が財政を家計に置き換える説明は、置き換える対象が最初に間違えている。財政と家計は比較対象にすることは出来ず、この時点で間違って伝わるよう誘導しているのだ。これはプロパガンダであるが、国民はどうせ調べないだろうと高をくくっており、これが国民を馬鹿にしているところである。財政を家計に例えることは容易く浸透しやすい。帳簿をつけている人や、どんぶり勘定でも、給料が入ればそれ以上の支出はしないように留めておくことは家計では自然なことだ。この身近なものを財政に置き換えており、悪質さのレベルは相当なものだ。「国の借金」を一人あたり〇百万円とメディアを通じて垂れ流すことも財政と家計の混同とつながっており、国民に不安と恐怖を煽るためである。

 

「国の借金」による世論誘導

 前述した国民を煽るプロパガンダは、政府の支出を国民が家計同様として鵜呑みにしているため、酷く怒りを覚えるようになる。資金繰りで散々な目に遭った人であれば余計、政府の支出が増えることに対して憤る人もいるだろう。政府は収入と支出を管理できていない、我々一般人よりも出来が悪いと思うのだ。せっせと貯金し将来に備えているところに、政府は公共事業等にたくさん支出して酷いじゃないかという具合。いつか破綻するのではないかと心配になるところも、財政破綻の文字を見るにつけて不安がよぎる。
 このように、財務省は国民の不安と恐怖を煽ることに成功している。日本は借金漬け、かつ、いつか破綻すると刷り込まれていくのだ。肩書きのある人間が財政破綻する!と言えば、鵜呑みにするであろう。このようにして洗脳は完成されていき、加えて、毎年繰り返し「国の借金」プロパガンダで洗脳は強化され、知らなかった者は洗脳されていく。

 

通貨の発行者

 財政と家計が混同していることは分かった。では、どう混同しているのだろうか。家計のことは働いて得たお金だと理解しているが、では、このお金はそもそもどこから出てきたのだろうか。日銀がお金を刷っていることは既知であろう。雑学では紙幣に日本銀行券と書かれており、硬貨は日本政府が作っていることも。
 我々国民は紙幣も硬貨も作ることは出来ないが、政府はお金を発行する権限を有している。国家財政と家計を混同できない点はここにあるのだ。
 ここまではそれほど難解ではない。日本政府は唯一、日本円を発行する機関であり発行者だ。発行されたお金は我々が利用する側であり利用者である。加えて、日本政府は通貨を発行する際、他国のお金を借り入れする必要がない状態だ。つまり、通貨発行能力が優れた国なのである。
~次号へつづく~

 

 

高橋聡 | 進撃の庶民 日本の財政破綻論5つの嘘とは?財政破綻はフィクションだった