「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第334号 「車で知る 自動安定化装置」

車で知る 自動安定化装置

車で知る 自動安定化装置

車で知る 自動安定化装置

分配と安定を破壊する政治の愚

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 車を国家に例えると、ガソリンは通貨(お金)。エンジンは家計(給与所得者)、バッテリーは庶民の体力。サスペンションは社会福祉、ガソリン漏れは株主配当金という具合だ。国家という車を走らせるには、ガソリンという通貨をエンジン(家計)に投入しなければ動かない。しかし、構造上の不具合が起きているのが我が国。
 ガソリンがエンジンに届く前に、給油ホースが破れ大量に漏れている。 その漏れたガソリンを地面が吸収している(配当金、貯蓄)。吸収されたガソリンは、路上に消えていき、世に出てこず何もならない。少量のガソリンだけがエンジンに届き、どうにか動く。日本経済は何とか走っている状態で、どんどん必要のない電装品(税負担)が付けられる。バッテリーは電力を消耗され続け、弱り、事故が起こる。  我が国はこれら構造の不具合を理解していながらも、事故が起きているにも関わらず、あえて放置しているのだ。
 これらは上のグラフが証明している。非金融法人企業が貯蓄傾向であるところ。これは法人税減税が悪さしていることを意味する。労働者への分配を妨げているのだ。その反対で株主への配当が飛躍的に増えてきた。お金というガソリンが国民全体に行き届かせるには、しっかり分配される構造になっているかをチェックしておかなければならないのだ。ガソリン漏れを防ぐには、法人税増税が肝要なのである。