「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第365号 「間違え続ける日本」

間違え続ける日本

間違え続ける日本

間違え続ける日本

ローマは一日にしてならず

 やぁみんな!流動化してるかい?企業にとって労働者は、ノウハウの蓄積があって一人前になることを求めてるよね。企業が育つのって、人材投資するからだし、設備投資もそうだよね。  日本経済って数十年も停滞してるけど、企業は人材にお金かけられてる?なんでワーキングプア増えてるの?なんで派遣企業増えたの?なんで株主の配当が飛躍的に増えて、労働者の賃金上がらないの?ここ数年の話じゃないってのがミソなのさ。

 不況の時は人員整理と称して、企業は合理的にコスト削減するようになるんだ。労働者にとってはキツイよね。嫌でも雇用の流動化はおきるし、労働者だってブラック企業なんてやめたいからさ、どちらにしても状況が流動化させてしまうのさ。  さっきも言ったけど、日本経済は数十年も停滞していて、デフレ化したりもしたんだ。お分かり?この状況下で財界人が45歳の定年ってふざけたこと言ってたの覚えてる?そこの会社の従業員さん、動揺しただろうね。特に40前後の人。家のローンとか組んでたら最悪よね。地球が滅びるくらいの精神的ダメージくらうんじゃないかな。この年齢だと子供もいてさ、お金かかること分かってるよね。学費とか諸々。この財界人 ってなんでこんな簡単なことも分からないのってなるよね。馬鹿なの?鬼なの?経済学者なの?
 これは何か深いワケがあって、労働者のため、ひいては国のためになることを考えていらっしゃるからなんだ!って思ってる人、違いますなあ。じゃ、なんでかって?コスト削減したいからだけど。雇用の流動化ってコスト削減も視野に入ってるんだ。
 ここで思い出して。どうして数十年も経済停滞してるの?その上で雇用の流動化を促す言説が出てくるのってさ、物言う株主がいるからじゃないのかい?労働者の賃金を抑制させ、株主への配当を増やすゲームに転じたのがこの数十年ってわけさ。特に経団連界隈。同友会もね。

 

衰退のお見本

 短期成果主義が流行るあまり、人材まで外注することが起きてるよね。自分ところの人材を育てるのにお金かけないで人的な資本が蓄積されると思う?ん~?逆に労働生産性が低下してるから、経営も苦しんじゃない?
 この数十年さ、政治が経済を停滞させるように構造改革されてしまったんだけど、これを無視して雇用の流動化を進めるのって、無茶苦茶じゃない?企業が賃上げ出来るような経済政策や財政政策をするのが先に来ないと、企業は需要不足って判断してるから、人材に投資するとはとても思えないよね。
 法人税率だって下がってて、大手なんかはコスト削減で株主への配当増やしてるんだよ?コスト って労働者の賃金のことだよ?これってさ、労働者の低賃金化、マンパワーでやっているって意味なのさ。ひどい話だけど、これ現実なのよね。そもそも、良い意味での雇用の流動は好景気の時に起きるんだ。イノベーションが起きるのもそういうことさ。人材にも設備にもお金かけてるの。余談だけど、イノベーションは分野によっては雇用の縮小が起きたりするよ?イノベーションあるところに雇用が集中するどころか、労働者1人当りの設備投資額の低い産業に労働者が集中しているのが美しい国、日本の現実さ。雇用の流動化でそっちに行っちゃう構造よ?