腐敗 有耶無耶の末路
現実逃避させられてきた国民
ことわざ「臭い物に蓋をする」があるように、これは「江戸いろはかるた」の一つだ。意味は、
悪臭の元を絶たずに容器の蓋を閉めて、悪臭が外に漏れないようにするということから。
根本的な解決をはからずに、一時しのぎの手段で他人に知られないようにするという意味。
臭い物に蓋をする社会は必ず腐敗する。明治維新以降の我が国、戦後の対米従属から現在にかけて未だ蓋をしたままだ。ビスマルク曰く、
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ
安倍元首相が銃撃により他界したが、彼が首相の際に執り行った政治で我が国が没落した事実は否定できない。その責任は果たされず仕舞いであり、かといって有耶無耶にしてなかったことにしてはならず、自民公明与党は尻拭いではないが責任を負うべきだ。絶対に蓋をしたり、リセットしてはならない。リセット癖は後の禍根であり、なぜならば、顧みることをしなければ改善と是正が出来なくなるからだ。
国民は生きていかねばならず、与党は山積した問題を解決していくことに口先だけではなく全力を注いでもらわなければ国家の存続に関わる。
今やワーキングプア、こども食堂や大人食堂は我が国の貧困の象徴だ。消費税の存在も常に経済にダメージを与えており、貧困化を助長している。政府はとても国民に向いて政治をしているとは思えず、その証左に政商が政府に入り込み政策を提言している。これもまごうことなく、腐敗を象徴している。臭い物に蓋をすると個人であろうと国家であろうと例外なく確実に腐敗するのである。
腐敗が生む偽物
非エリートがエリートぶ って大衆を翻弄する社会。メディアはそれら人物を持ち上げてきたため天狗にな った彼らは自己責任論を振りまき、挙句は幼稚な持論で自分が優位に立つよう扇動を行うようになった。
政商やエリートと思われる者の思想や政策が我が国を没落させ、国民の生活が不安定になったことも我が国の腐敗を象徴している。
お金は天下の回り者、経済は数十年に渡って長期停滞し、このことわざも空しい有様だ。天下の台所と言われた大阪も維新政治で破壊され、その背後には全て政商がついて回っている。かつての日本の姿はないのだ。
「西洋の自死」と同様に、我が国も同じ過ちを犯したのだ。日本という国はあるが、中身は変わり果てた「何か」。チャンポンと言うべきか、多様性勘違い野郎共と言うべきか。あるいは、グローバル化のなれの果てと言うべきか。きらびやかな建物はあろうと、日本国という土台は荒廃したのである。
ビジネスのためならピエロになってでも大衆を欺く輩が権力にゴマをすり、それで金儲けする醜悪な者達の声が大きいことで大衆は扇動されている。これも腐敗ならではであろう。昔であれば詐欺師だと馬鹿にされたに違いないのだから。
今回の安倍元首相の死を利用する醜悪でがめつい者達がおり、その精神性の稚拙さは止まるところを知らない。いい加減に問題の原因や本質がどこにあるかを検証することをしなければ、腐敗からは逃れられない。