経済同好会新聞 第437号 川柳「合成の誤謬」
川柳「合成の誤謬」
個人では正しい、全体になると誤る現象
がんばって
がんばりすぎて
みんなしぬ
無駄削減
長い目でみると
破壊活動
モノ・サービス
大切なもの放り投げて
カネの議論
消費税
上げても税収
増えないぞ
民営化
もたらしたのは
殺伐化
ミンエーカ
サービス格差は
拡大す
貯金して
貯金してたら
貧乏に
金刷れど
リフレインカム
水の泡
努力した
だけど給与は
上がらない
節約し
無駄を削って
不景気に
切り詰めて
恐れ慌てを
繰り返し
借金返済は
家計は当たり前
政府は不要
無駄削減
他社の売上
減らすだけ
予算ない
教育現場に
課金せず
食べまくり😋
太れば彼は
ドン引きか🥺
委託費を
減らせと入札
所得下げ
強い個を
皆が目指して
弱い国
実を求め
ラッキョウ剥いたら
残った無
平等に
負担を増やすと
不公正
節約を
政府がしたら
みな貧乏
政府なら
私ができない
支出しろ
倹約し
カネが回らず
店潰す
苦労して
重ね少なし
呼吸金
できる人
だけをもとめて
総崩れ
無理をして
倹約したとて
賃低下
無駄削れ
削られたのは
なんですか?
ムダ削減
医療現場は
人足りず
良心が
地獄までの
道しるべ
モラル無き
世には必然
富も無し
自己責任
行き着く先は
原始時代
人々を
貧しくさせる
節約術
ポイントを
稼ぐつもりの
ついで買い
宝くじ
当たりを買えば
ハズれない
無駄削減
叶えて減るは
民の余裕
高級品
生産しすぎて
廉価品
緊縮を
やればやるほど
税収減
物価高
合わせて上がる
消費税
合成の誤謬とはミクロの視点では正しいことでも、それが合成されたマクロ(集計量)の世界では、必ずしも意図しない結果が生じることを指す経済学の用語。
これはケインズがテーマにしたもので、非常に重要度が高い。不況に陥った時に企業も家計も合理的行動によって節約する。そうしなければ破綻するからだ。このような状況で政府はテコ入れしなければならないところ、一緒になって財政規律が!と言いながらテコ入れをせずにいれば、経済はダメージと停滞からは脱却できない。現状はは、労働者の賃金が上がらず、国際資本家が潤う状態が続いている。
経済学の基本は、不況の時は国民の税負担を減らし、消費を促す状態にさせる。我が国はどうか?増税する一方だ。消費税率を上げてはダメージを受け、コロナ到来でも負担を強いたままだ。この期に及んで復興増税等と言い出している始末である。
負担は重りに例えれば、重りを外すことで軽やかになる。そうするとやれることが増え税収は上がる。道理だ。