「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第445号 「起き続ける齟齬」

起き続ける齟齬

起き続ける齟齬

管理通貨制度の中の金本位制

 やぁ、みんな!久しぶり!マンモス元気してるかい?おっと、今日は飛ばし過ぎないように気を付けるから、最後まで読んでくれよな!
 日本ってさ、三十年くらい経済が停滞して格差拡大してきたよね。これ驚愕なんだけど、なんでこんな長いスパンなのに不思議に思わなかったのかなぁ。全然好転してないんだぜ?国民負担率は増え続け、落伍者 も出てるんだけど、なんで怒らないのよ?
 なんかトリクルダウン理論っていうやつ、富裕層を豊かにすると富が下に滴り落ちて来るってのあるじゃ ないか。あれ嘘だったみたいでさ、国民の多くは恩恵受けてないよね。多分さ、トリクルダウンで富が滴り落ちた先って、トリクルダウン理論を熱心に勉強した政策ブレーンだったりしてね?笑
 岸田が所得倍増!人の話をしっかり聞くことが特技です!とかなんとか言いながら資産所得倍増になった のって、それトリクルダウン理論と変われへんやないかいっ!ってね!これ、政策ブレーンの入れ知恵やろがいっ。だって、ケインズは国民全体の利益を考えて管理通貨制度を考案したけど、反ケインズ金本位制下で富裕層を儲けさせてさ、自分がそのお零れを預かることを考えてきたからさ。悪代官みたいな学者ってまだまだいるんだよ。そんなもんだから、管理通貨制度にとうの昔になっているのに、金本位制のような状況になっている方が都合がいいってわけさ。


害悪は溜め込み

 金は天下の回り物って言うけどさ、大金が一部の人の間で溜め込まれていたらどう?循環しているパイプに異物が入ると、流れが悪くなるよね。異物が入る前提として捉えるなら、この異物を取り除くのが規制に相当するもので、一部に滞留しないようにお金を循環させてやるようにしないといけないってことさ。つまり、一部で貯蓄が膨れ上がるのは害悪だけど、膨れ上がらない程度に規制しておくのが、経済の自動調整機能である税制をきちんとしておくことなんだ。要するに応能負担ね。応能負担って金持ちから全部毟り取れとはならないのだよ。
 応能負担って経済の話というより、社会全般に通ずる話なんだからさ、それを経済に適用して道理として考えるようになって、渋沢栄一みたいな考えになるのさ。なんで経済学の範疇に留めようとするのか分からんね!すぐ騙されるんだからっ!めっ!
 それでさ、格差って将来世代に渡って固定化するから、寡占化もダメってなるのよ。階級が生まれて、まーた、元の木阿弥になるよ?。
もう消費税減税なんてするなんて、(二度と)言わないよ絶対。ってなる奴おるやん?所得倍増からの資産所得倍増ってのもそうだし、階級格差を作って固定化したい輩にひれ伏したってことなのよ?税制改悪で経済の自動調整機能を破壊するのって、階級格差を固定化したいからなんだ。だからトリクルダウンは起きるって言説はなくならないのさ。
 貯め込みの増大は、ケインズが指摘した「投機的動機による貨幣の保有」だよ。これがお金を滞留させているし、トリクルダウンが起きない理由なのさ。もうだいぶ昔から分かっていることを蒸し返してくるのが反ケインズで、新古典派経済学を利用してくる学者共。これを採用する政治である限り、経済は未来永劫良くならないよ!

 

 


室生暁様
経済政策で人は死ぬか?公衆衛生学から見た不況対策