「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第449号 「日本経済はもうダメ?」

日本経済はもうダメ?

日本経済はもうダメ?

日本経済はもうダメ?

旧来の政策立案者を首にすべき理由

 日本の低金利は長期停滞からとは幾度か述べているが、これは経済政策の誤りによるものだ。経済の停滞は中小企業が原因ではなく、政治が構造改革を進めたからに他ならない。財政支出にしろ、1998年から伸びずに停滞している。低金利にならない方がおかしいわけだ。
 驚くべきことに、某財団系の御用学者は前号でも述べたが、企業に対して財政依存をしてはならないとしている。これに加えて、低金利による財政支出に依存しているかのような発言もある。これはあまりにも企業を馬鹿にした話であり、政治の原因を企業のせいにしたがっていることは明らかだ。加えて、政策立案者の失敗から目線を逸らしたいところもあるだろう。
 不況の最中、毎年「過去最高益」と出る企業の存在には驚かされるだろう。その他は停滞したまま、あるいは倒産の憂き目に遭っているというのに。これは長期停滞が招いた現象で、寡占化が進んでいる証左だ。その頂点にいる企業が恩恵を受ける形になっている。他の記事でも述べてきたが、トリクルダウンが起こらない証拠でもある。優遇された企業は優遇されただけに終わり、寡占化圧力が高まっただけだ。全体的に賃金は停滞したままであることからも、政策の失敗は「失われた〇年」の頃から既に判明していた。だが、やり方を変えなかったのだ。むしろ消費増税と法人減税をやってきたのだから、より一層、経済が浮上できない構造が強化されたと見るべきである。
 旧来のやり方、特に構造改革路線は完全に失敗に終わったことは日本がこの三十年もかけて証明したため、これに関わる政策立案者や御用学者は全員首にしなければならない。なぜならば、自分可愛さに自論を押し通すことをやめようとしないからだ。これを承認した政治家も責任を負うべきである。これを許していては、自分可愛さに他者のせい、特に企業や国民の努力不足という言説はなくならないだろう。政治次第でこのような社会になるのだから非常に恐ろしい。

 

精神論で社会は良くならない

 失政によって貧困化した者を指し、努力したら何とかなる!上手くいく!という言葉で慰めても、余計に傷口を広げるだけだ。彼・彼女らは働いて精神が疲弊しており、努力もしているのだから。追い打ちをかける言葉に、努力不足だ!転職したら良い!と言って、社会が成り立つために働いている人を批判する。アントン・チェーホフ曰く、

 

 幸福な人間が良い気分でいられるのは、不幸な人々が自己の重荷を黙々と担ってくれているからに過ぎない

 

 本来はこの黙々と働いてくれる人の所得を上げる経済政策をすべきなのだ。なぜ、彼・彼女らを低賃金労働に甘んじさせるのか、人としての良心があれば政治で何とかしようと思うものではないのか。労働者を消耗品のように扱う悪循環が生じているのは、政府の失政以外の何者でもない。これは経済学以前の教養の話だ。明らかにこれが足りない者が政治家になっており、一部官僚や御用学者達が日本をダメにしている。
 日本経済を立て直すには長期計画を立て、企業が人材と設備投資をしやすくすることだ。それには税制や構造改革で改悪された構造の見直しは必須事項だ。