「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第477号 「すぐに靡く者達」

すぐに靡く者達

すぐに靡く者達

すぐに靡く者達

狡い奴は人の心理につけこむ

 恐ろしく愚昧な光景を見るにつれ、あぁ、この国はもうダメなのかと溜息が出る。その光景とは、馬鹿を権威付けして崇めまつる人々がいるところ。筆者はミーハーでない性格からか、人が群がるものに対しては冷めてしまう。群がる対象が人々を良い方向に導く指導者であれば良いが、日本経済が数十年レベルで停滞していることからも、ろくでもない者達が日本を牽引してきたと言わざるを得ない。アインシュタイン曰く、

 

 何も考えずに権威を敬うことは、真実に対する最大の敵である。

 

 どのような分野でもそうだが、肩書がついただけで無条件に信頼する風潮は我が国にはある。特定の政治家が芸能人のようにアピールする様は、小泉政権の際に行われていた。小賢しい演出をする時点で怪しいと見抜かねばならないが、維新の吉村等は典型的なそれだ。政治家に然り、学者の肩書を持つ者でさえ、羨望を集める手法で大衆扇動を行っている。このような手法は警戒するに余りあるが、権威に弱い者はころっと騙され信じてしまい彼らの信奉者になる。キケロ曰く、

 

 我こそは教える資格ありと公言する者の権威は、何かを学ぼうとする人間にしばしば害をなす。学ぼうとする者はやがて自ら判断することをやめ、自分が正しいと是認した人間による判断を目にしては、それをもっともな意見として鵜呑みにするようになるからである。

 

 このような状況は日本に蔓延しているのではないのか。扇動者はこの大衆心理を心得ており、大衆受けするように言葉を扱ったり、時には格が違うかのような演出をし羨望を集めたりする。嘉悦の高橋ナントカや国際政治学者の三浦ナントカはまさにこれである。
 権威の匂いを漂わせるとでも言うべきか、このような者は一切信用してはならぬ。日本版MMTなるものも権威付けであり、自ら努力せずに他者の力を借りて大きく見せる手法だ。中身を精査する力がない者は靡き、付和雷同する。これではネトウヨと寸分も違わぬ。

 

日本の有様

 わが国の行動様式を端的に示すとすれば、このエーリッヒ・フロムの言葉が相応しい。曰く、

 

 現代資本主義が必要としている人間とは自分は自由で独立していると信じ、いかなる権威・主義・良心にも服従せず、それでいて命令には進んで従い、期待に沿うように行動し、摩擦を起こすことなく社会という機械に自分を進んではめこむような人間である。

 

 このような者は権威に弱く、時には活動的な馬鹿を崇める。ナポレオン曰く、

 

 真に恐れるべきは有能な敵ではなく 無能な味方である

 

 無能とは独善的あり、俺様ルールで良かれと思 って行動しだす。その実はデマを撒き散らし、第三者に迷惑を及ぼす。それに与する者も同罪だ。無能はますます調子づきモンスター化する。このモンスターを見破る方法はいくつかあるが、次の通り。
 ・二重基準に陥る ・論理的に整合しない
 ・一方的言論で強引
 ・説明しない

 これらの項目をチェックすると良いだろう。