「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第521号 「経済お怪談」

経済お怪談

経済お怪談

経済お怪談

長期停滞する日出ずる国

 我が国ニッポン。三十年余り経済は停滞し、世界で稀に見る状況だ。十年でも長いが、三十年はあまりにも長すぎる。なぜ異常事態だと理解しないのか。災害が起きても総理は赤坂自民亭で食べて飲んで楽しみ、時にはゴルフを楽しむ石川県出身の総理もいた。国民のことは二の次である。つまり、

 

国民の生命・財産より楽しみ

 

これが優先されたのだ。更に恐ろしいことは長期停滞の原因の一つであるこれだ。

 

人命より財政規律

 

 これでは国民が救われることはなく、負担は増していく一方だ。なぜならば、財政規律のためには、災害が起ころうと増税することが癖になっているからだ。再びバークから。曰く、

 

 課税というのは、容易な仕事である。どんな立案者でもあらたな負担を企画できるし、どんな不器用者でも古いものに付け足すことが可能だ。

 

 我が国はではよく放漫財政と言われるが、その理屈にならったとしたら、なぜ三十年余り停滞したのか説明できない。むろん、特定企業が莫大な中抜き率で吸い上げていたため、その分は労働者に分配されていないことは確かだ。飛躍的に増えた株主への配当も労働者への分配を毀損している。そして、地方交付税交付金を減額、公共事業費や他の予算を減らしてきたことも事実であり、労働者へ分配が阻害されている原因となっていることは確かだ。これらは全て分配に関係しており、賃上げにつながらない原因である。加えて、国土の衰退やツケとして継承問題がいよいよ深刻になっている。三十年余りも停滞すれば当然のことだ。
 これらに加えて、消費税や社会保険料の高さは馬鹿にならず、国民の負担はかなりのもの。これは経済にブレーキを踏ませているとも言え、停滞の原因でもあるし、同時に衰退の原因でもある。
 政治腐敗も増してきており、問題が起こっても居直って辞任しない議員がいたり、とても国民に向かって政治をやっているとは言い難い。統一協会問題にしろ、自民にも維新にも関わった議員は多くいる。なぜ彼らはのうのうと居座り続けられるのか。これは秩序の破壊ではないのか。
 三十年余りの経済停滞は伊達ではなく、恐怖すら覚える。なぜ、かくも無頓着でいられるのか。なぜ、国民全体、ひいては国家のことを考えられないのか、日出ずる国は時代に取り残されているのではないだろうか。