「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第210号 特集「竹中平蔵」そのニ

特集「竹中平蔵」そのニ

特集「竹中平蔵」そのニ

特集「竹中平蔵」そのニ

淡路島問題

 パソナが淡路島で事業をはじめたのは2008年。ある人達はそれを「淡路島のパソナ化」と警鐘を鳴らす。4億円かけて建設された小学校は廃校となったが、それをパソナに無償譲渡しているがこう指摘されている。
 西村経済再生担当大臣は兵庫9区を地盤としているが、パソナの南部代表と親交が深い。そして、門康彦淡路市長と西村大臣は懇意の仲にある。パソナが淡路島でイベントを開くたびに、西村大臣が呼ばれており、門淡路市長も呼ばれたことがあるという。貸与ではなく無償譲渡は、癒着によるものだとしている。
 2013年の西村大臣本人のツイッターにアップされた写真には、パソナ南部代表、安倍昭恵元総理夫人と西村大臣のそれぞれ手にシャンパン持ったスリーショット。場所はパソナの「のじまスコーラ」。パソナと政治家、政官癒着ぶりが窺がえる。接待部屋まであるのだ。

 

ダミー法人

 コロナ禍における持続化給付金でもやらかしている。政府から民間委託で769億円で受注した一般社団法人サービスデザイン推進協議会(サ推協)は、広告会社大手の電通に再委託され、更にそこからパソナトランスコスモスに外注している。サ推協とは蓋を開けば、電通パソナトランスコスモスの三社で2016年に作られてたダミー法人だ。また中抜きである。
 いちいち電通パソナ経由であることも立て続けに起きており、癒着の腐敗構造にあるのは一目瞭然だ。しかし大事にならない。これは本来は大スキャンダルであり、本来は大事になっていないとおかしいのだ。

 

過ちだった改革

 かつて竹中氏と中谷巌氏は経済戦略会議の委員であったが、中谷氏は「構造改革が非正規雇用の増大を招いた」と自身を批判。文藝春秋では「竹中平蔵君、僕は間違えた」と題して寄稿するほどだ。
 市場に任せることで経済発展を遂げるとしてきた竹中氏ではあるが、この数十年の現実は彼を全否定した。中谷氏は社会の荒廃を招いてしまったと懺悔しており、これらは構造改革のツケであるとしている。ところが、日本政府は未だこれをやめようともしなければ、菅政権は竹中氏をブレーンにしたのだ。いかに狂気であるか理解できるというものだろう。
 SDGsにも竹中氏の名前が出て来る。竹中氏はこれを推進しているがその理由として、こう述べる人がいる。


 新規企業が「私たちはSDGsに取り組んでいます」と述べることで箔がつき、既存企業を押しのけて、取り入る手法になる。そして、パソナから派遣が逐次投入されていくだろう。


 さもありなんだ。竹中氏は正社員をなくすと言っていた過去がある。更に、「若者には貧しくなる自由がある。その代わり頑張って豊かになった人に対して文句を絶対に言うな」とも。
 竹中氏は貧困社会を生んだ張本人だ。こんな者を放置しておいて良いのか。また騙されるのか。