「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第286号 「竹中税制・構造改革」

竹中税制・構造改革

竹中税制・構造改革

竹中税制・構造改革

自民ぶっ壊し、竹中飼う

 小泉政権時代の改革者と言えば、経済財政担当大臣だった竹中平蔵氏(現パソナ会長)。三位一体改革に深く関わった人物だ。三位一体とはどのような項目かは次の通り。

 

一 国庫補助負担金の廃止・縮減
二 税財源の移譲
地方交付税の見直し

 

 これらの意味するところは、地方で出来ることは地方でやることが理念化され、国家(政府)の関与を縮小し、地方の権限と責任を拡大させる。つまり、地方分権を想定したものだ。さて、この数十年で地方はどうなったかはお察しの通り、大きく衰退してしまった。
 日本経済再生のために公共投資を増やし、固定資産の減税を力説していた当時の麻生太郎総務大臣は、なんと三位一体改革に加担していたのだ。安倍前首相のTPPにしろ、野党時代は勇ましく反対の立場を取りながら、政権をとった途端に手のひらを返す。有権者への対する裏切り行為が平然と行われ、それでもなお、政治生命を維持出来ている。これは相当な異常事態であり、言い換えると支持層の民度なのである。

 

地方税の捻出

 三位一体改革地方交付税交付金を削らるようになったが、その分はどのように賄っているのだろうか。それは固定資産税の増税であるが、内訳は土地、建物、機械類の固定資産税である。地方公務員の給与もこれらで穴埋めされている。この状況を利用し、大阪維新府政は公務員批判や身を切る改革で公務員を非正規化していった。得意先はパソナだ。
 この改革で高笑いが止まらないのは、派遣企業の竹中平蔵パソナ会長だろう。彼が仕組み、彼が儲けているではないか。その反対で地方は衰退、重税で国民は貧困化してきたのだ。これは徐々に行われていったため認識出来ずにいる人達や、国の借金のデマを信じ込んでいるために、仕方ないと諦めている人達もいる。とんでもない国になってしまったものだ。
 小泉政権期に三位一体改革と称して改革したものが実は相当な改悪だったことは論をまたない。安倍前首相は竹中氏を愛国者と言いその安倍氏の支持者らは安倍氏愛国者と言う。国賊を支持するとはこらまた。
 東京一極集中は昔から問題になってきたが、地方の衰退で都心部に人口が流出している。誰が犯人かは言うまでもない。

 

コラム(ちぃ)

 税制は導線に置き換えて考えることが出来る。  導線の設計を誤れば非効率になり、不便になることはしばしば指摘されてきた通り。税制が改悪されてしまい、貧困・格差拡大が止まらず、所得が増えないか下がってしまうのは、導線を誤って設計されたからに等しい設計段階で間違えたものを、正当性を持たせるために詭弁を弄してきたのが改革派達である。これだけ国家・国民を衰退させておいてまだ言うか。

 

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