経済同好会新聞 第336号 「見える没落 車で例える国家②」
見える没落 車で例える国家②
国民はまるでタイヤのようだ
前号に引き続き、国家を車に例えてみよう。車の走行に欠かせないタイヤ、パンクしたり擦り減れば変えが利くかのごとく、労働者は常に経済の調整弁とされてきた。恐ろしところは、タイヤも労働者も「すり切れるまで使う」ことが起きてしまう現実。先の大戦にしろ、このコロナ禍の医療現場や介護現場の困窮は、政治がいかに国民を大事にしていないか分かるというもの。。社会保障がなんたるか考えず、蔑にしてきたことが原因である加えて、ハンドルを握る政権は常に後手後手だ。
政府が財政出動をしたらしたで、パソナや電通が中抜きしていたりする等、国民と国家のことを蔑にしている証左である。お金も精神もすり減らした国民は烈火の如く怒りを表明した方が良い。。タイヤを大事にしない政治は、それはそのまま国民を大事にしないことと同義である。
オランダの政治学者である、カレル・ヴァン・ウォルフレンはこのように述べている。
日本人の多くが、政治と自分の幸せは無関係と思い込んで、苦しい生活に耐えている。
我が国のナントカ政治学者とは違い、日本の「惨状」を的確に捉えている。国民はすり減らしたタイヤの如く、苦しむ人を量産している。
合法的衰退
最近の車は、安定して走る為に給油量等は自動で調整されている。状況に合わせて最適な燃費になるよう給油されたり、走行モードを選べたりする。
サスペンションも路面状況に合わせ、適切に路面の凹凸を和らげる様になっている。自動で快適に走行を安定化させる装着が組み込まれているのだ。
ところが、前号で少し触れた、「車検に出した先が政策工房」であることが非常にまずかった。ホースは外され、エンジン(家計)に適切にガソリン(給与所得)が来なくなり、地面に大量に漏れ、吸収される事になった(株主配当金)。更に、これは革命的なカーナビなので、サービスで付けておきますと言われた。そのナビは、どれだけ進んでも行き止まりになる、指定される距離がおかしいのだ。長い距離や回り道ばかり、「貧乏をエンジョイした方がいい」と表示されるパソナビというものだった。
出した車検先はコストカットが蔓延し、サスペンションも安い物に変えられてしまった。どれだけ悪路でも、硬いままで振動が直撃してしまう。そのため、腰痛持ちには地獄であり、腰痛予備軍を生みだしてしまうこともあるのだ。
小泉政権以降、国家のあり様を車に置き換えて説明しているが、本質的には同じだ。我が国のこの数十年の凋落ぶりは、何を守り、何を優先すべきかを理解していない政治家が多過ぎた。理解していようと、党議拘束や自己保身により従わざるを得ないこともあるのだろう。森鴎外のこの言葉を刻み込んでほしい。
人の光を籍(か)りて我光を増さんと欲する勿れ《訳:日の光を藉りて照る大いなる月たらんよりは、自ら光を放つ小き燈火(ともしび)たれ》
れいわ新選組の山本太郎代表はこの道を選んだのである。複数ある中のまだ新しい政党の代表もそうだろう。
国民はタイヤのようにすり減らされ、廃棄される存在になっている。変えなければならない。
ツェリ子様
深刻な公務員不足
コロナで保健所や役所で働く方々が、コスト削減による人手不足で凄惨性向上した事が露呈
— ツェリ子🐆 (@huit8elimi250v) November 25, 2021
でも人手不足は随分以前から…
公務員も同じ国民で、私達の生活を支える行政サービスの生産者で消費者
雇用の受け皿+民間が苦しい時にも安定消費して売上に貢献してくれる存在でもある
公務員増やそ🧡 https://t.co/KiUwb9woX2 pic.twitter.com/5uKTM3wYFL
全労働大阪基準支部様
「一人でも減ればマジ無理」
職場で人がどんどん倒れていく…うちの組合のポスターで「一人でも減ればマジ無理」というのがある。そんな大げさなと思う人もいるだろうが、マジ無理である。一人減ったら連鎖でまた倒れてしまう。「次は私か」と思っていたら別の誰かが先に倒れる。絶対に増員しか手立てがない。
— 全労働大阪基準支部 (@zenrododaiki) November 25, 2021