政府負債 家計簿と混同する風潮
「国の借金」一人当たり〇百万円。このようにマスコミで取り上げられることで、
国民の間では増える借金を返さなければならないと不安を抱えてしまうことは問題だとし、SNS上で「国の借金は嘘」が広がりを見せつつある。国の借金とは政府の負債であり、国民の借金ではないことは明白であることから、マスコミは「国の借金」を「政府の負債」と正確に表現するべきだとするもの。「政府の負債」という正しい言葉を「国の借金」と言い換えることは誤解を招き、現に「私達が借金をしている」と誤認識している人は少なくなく、これらにより事実誤認が起きてしまうことで国家の衰退を後押しするという。
政府負債は貨幣発行残高
政府の借金は政府の負債、政府の負債は「貨幣の発行」であり、そもそも「国の借金」という言葉とは概念が全く異なることから、国の借金は明確に嘘であることが分かる。歴史を遡れば、世界において言葉を変更してプロパガンダを行ってきた経緯があり、「国の借金」はプロパガンダを意図したものであるとすることが出来る。
日本においては、政府負債を「財政赤字」と言い換えていたこともあり、「政府の負債」という正しい言葉を使わない傾向にあることは不自然だと言える。
正確な言葉を使用する必要性と意味合い
正しい言葉に置き換えてみるとどうなるか。
日本語として成立していないどころか、貨幣発行残高で将来世代にツケを残すことは成立しない。つまり、将来世代のツケはないことを意味していることから、「国の借金」は何らかの意図を持つことを意味し、マスコミは今後「国の借金」を「政府の負債(貨幣発行残高)」と正しく国民に伝える必要がある。また、その出所を伝える必要も誤解を払拭する必要、責任があるのではないか。