「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第15号 「子、大人食堂 表裏一体」

子、大人食堂 表裏一体

子、大人食堂 表裏一体

ワーキングプアを放置したツケ

 大人食堂とは「無料で、かつ栄養素を考慮した温かい食事を提供し、かつ労働問題や生活問題を抱えた労働者の相談支援を行う」取り組み。子ども食堂が注目されがちだが、子どもの貧困はその親の貧困である。また、ワーキングプアにより子を持つ親の貧困、独身のワーキングプアも存在していることから、貧困層の多さが窺い知れる。
 大人食堂に来る層のほとんどが非正規雇用労働者か失業者だ。もはや社会問題であり、政治家は将来世代のツケと誤魔化すことよりも、現状の国民に力を注ぐべきだ。

 

ワーキングプア 年収200万円以下層の推移

「努力不足」緊縮財政か

 平成29年の労働力調査によると、非正規雇用労働者は2036万人に達しており全労働者中37・3%になる。フルタイムで働いて月給は平均17・6万円と低収入。その上で更に市民税等の各種税金などが控除されることを考えると、手元に残る収入だけでは心許無い。
 全労働人口の10人に4人弱がワーキングプアとは驚くべきことで、彼らの努力不足と斬って捨てるにはあまりにも数が多く他に原因があるとみて判断すべきだ。
 原因は緊縮財政にあることは明らかだが、多くの国民が実態を知ることが重要になってくる。

 

生活保護世帯高止まり、改善なし

 1995年頃には約60万世帯だった生活保護者はその後、急上昇の推移を辿り安倍内閣発足後は160万世帯をキープしている。アベノミクスとは名ばかり、就任1年後は人が変わったかように貧困化対策ではなく緊縮財政という貧困化政策を続けている。
 貧困化は国民の貯蓄にも影響が出ており、貯蓄ゼロの世帯が人口の3割を超える。
 与党はプライマリーバランス黒字化目標を掲げる限り、貧困化している日本の現状を改善する気はないものと見て間違いない。