経済同好会新聞 第174号「振りかえり見る賃金低下」
振りかえり見る賃金低下
今年の漢字で見る、実質賃金の下落
毎年恒例になった今年の漢字は「密」に選ばれた。コロナウイルスを避けるための3密や、政府の隠し事による秘密等によるもの。
当新聞では、2018年同様「災」を選びたい。度重なる増税とコロナショックによる経済大打撃。補償も受けずに倒産した企業や個人商店、医療従事者の困窮や自殺者の増加等、政府は「財政規律」を優先するあまり、大惨事を生み続けている実態は「人災」である。
GoToキャンペーンは政治家とそのつながりのある企業の利権であり、強制的にコロナ感染拡大をもたらしてしまったに等しい。災難どころの話では済まない。人命や国民の人生がかかっているのだから。
恐ろしいことは、「人命より財政規律を優先」している財務省や土居丈朗氏のような経済学者や政治家がいることだ。彼らが日本の行く末を案じているわけではないことは、目前の困窮者である国民や企業を救うことよりも、熱心に「誤りが発覚している財政規律」を正当化していることからも透けて見えている。何が大切で何を守るべきかを理解していないのだ。
こうして災いは起き続け、この災いを転じず禍となす。その心は、政府の人災だ。