「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第176号「財政規律の不道徳さ」

財政規律の不道徳さ

財政規律の不道徳さ

財政規律の不道徳さ

道徳を装った不道徳を働く者たち

 人は生きていないと活動できない。この当たり前の考えに及ばない者は平気で人を駒扱いする。特に政治家は国家全体に影響を与える立場にいるため、利己的であってはならない。
 驚くべきことに、その立場にある政権与党は保身と利権を優先させているため、国民は慢性的に危機的状況に陥っている。
 自殺してしまう人、精神的に追い詰められ動けなくなる人等、活動すら出来なくなる状況を生み出しているのが、財政規律という緊縮財政だ。消費税や不必要に重い税金も財政規律のために設けられており、これが原因で企業は倒産、国民は総体的に貧困化の一途なのだ。
 自殺者を生み出す財政規律を遵守せよとのたまう一部財政学者や経済学者。それに倣う政治家。彼らは財政規律を道徳的であると無邪気に言っているのか故意に言っているのかは不明だが、死人が出ていてもそれを遵守させようとする行為は明らかに不道徳だ。彼らはこの不道徳さの言い訳にこう言うのだ。
「いま財政規律を守らないと将来世代にツケを残す」

 現世代を守らずして、将来世代は存在するのか。するわけがないではないか。若者の貧困化で結婚が贅沢品になりつつあり、出生数も鳥取県の人口分を昨年だけで消失している現実。財政規律のツケだ。

 

財政規律のツケ

 緊縮財政の方便として財政規律が叫ばれるわけだが、これまでどんなツケを残してきたのか。

 

・地方衰退
・貧困と格差拡大
少子化
・企業倒産とリストラ
・自殺者の増加
精神疾患者の増加
・インフラの劣化
・科学の衰退
・教育現場のブラック化*
自衛隊員の貧困化
・病床数の減少
・政商による公の民営化
・年金と生活保護費の減額

 

 こんなものでは済まない。教育現場のブラック化は、明らかに人手不足からだ。一人で抱える仕事が多過ぎるために、ブラック化に陥ってしまうこの現象は、企業とて同様であり、官僚や地方公務員もそうだ。
 財政健全化だ、財政規律だ何だと言い、長年緊縮財政を執っていれば、衰退と毀損がされていくことは日本が証明してしまった。
 現在はコロナウイルスによる有事だが、それ以前に日本の環境は衰退と毀損の一途だったのだ。医療へ青天井で支出しない、一律給付がないのも、財政規律を優先するためである。

 そもそも、日本の財政は既に健全であって問題がない状態だ。それを国の借金が膨らんで将来世代のツケガー!と、「勝手に問題を作って煽っている」だけである。政府も口先だけで自助・共助と言うのも、財政規律を優先させているからに他ならない。人命を軽視してまで、こんな不道徳なことがあるのか。

 道徳を分からぬものに権力を与えてはならない。落選させるべきだ。

 道徳とは、精神的自由があって最大限に発揮され、自由とは、道徳があって最大限に発揮される。どちらに偏っても不道徳であり不自由なのだ。

 財政規律論者は現実逃避した不道徳者である。