経済同好会新聞 第187号「NHKに物申す」
NHKに物申す
債務対GDP比の無意味さ
またはじまった財政健全化を煽る悪癖。左の画像はNHKが報じたものだが、既に論破され尽くされしたものになる。左下のグラフを見て分かる通り、日本の政府支出よりドイツの方が高い。しかし、NHKが用意したものを見れば、ドイツの債務残高比率は日本より低い。つまり、こういうことだ。
ドイツは政府支出が日本より多いため、債務対GDP比は低くなっているのだ。日本は放漫財政ガー!国の借金ガー!と長年言われ続けてきたが、実態は左下グラフの通り、支出は少ないために債務残高比が高くなってしまう。要するに、日本は支出を増やすこと、即ち、GDPを増やすことで債務残高比は他国並みに下がる。現在はその逆の支出を減らすことに力を入れており、実態は数十年も日本経済の停滞を招いてしまったのだ。
エコノミストはこれらを長らく指摘し続けてきたが、一切改善されていない。どころか、支出削減の方便になっている。