税は財源確保の手段にあらず
何重にも騙されて来た国民
今年の確定申告は2月16日からはじまり、昨年同様1か月の延長で4月15日までとなった。ここで疑問に思うところは「税金は財源である」こと。政府が予算を組んで支出する時期を考えるとどうだろう。確定申告は会計年度が終わった時点でするものだが、政府の支出はその前に済ませている。
おや?と思われた方は当然の疑問である。つまり、政府は税金を集めてから支出しているわけではないことに気が付かれただろう。これを日本において十数年前からずっと指摘しいた人達もいるが、一昨年話題となったMMT(現代貨幣理論)でもこれを説明している。「政府の支出が先にあり、徴税は事後にある」ということだ。実際の実地で行う業務がそうなのだ。したがって、税金が財源確保の手段でないということは明白だろう。
そもそも、お金は政府が発行しているものであり、政府が徴税前に支出していないと成り立たないのだ。「政府支出が先、徴税は後」この順番は変えようがない。
ところが、税は財源確保の手段という作り話が広がったことで、政府支出のタイミングと確定申告のタイミングに疑問を思う人が出て来なかった。盲点化されてしまったのだ。政治家達も無条件に信じ込んでしまっている。
財政赤字は健常
国の借金が膨らんで財政破綻する!と言われる国の借金の別名、財政赤字。政府の負債のことだ。
市場にお金(貨幣)が流通しているということは、政府が赤字を出して支出しているからである。であれば、国民が使うお金を税金として全て徴収したとすると、市場からお金が消えてしまうことになる。
つまり、政府は常に赤字でないと国家存続と国民生活が維持できないということであり、財政赤字を悪と捉えるのは誤りなのだ。それを悪だと決めつけ、国民から莫大な税金を数十年に渡って徴収してきた。
平行して政府予算も減らして来たため、貧困化してしまったのだ。科学の凋落も目も当てられないほど酷いものだ。
財務省の犬であるいわゆる御用学者が国の借金が膨れ上がって財政破綻する!と言い、消費増税を促して来た。彼らはまごうことなき国民貧困化の加担者である。
冗談ではなく、財政規律で人が死んでいる。困窮者も救われず、一般人が救済している状況だ。こんなことが常態化している日本は正しいのか。 問題でない財政赤字を気にし、財政規律に走れば走る程、人が死ぬ。供給力が弱体化し、国が死ぬ。彼らは殺人者だ。