著しい生活水準の低下
妥協に次ぐ妥協、国民は怒るべし
エンゲル係数とは
家計の消費支出総額中に占める食料費の割合。一般に、この係数が高いほど生活水準が低いとされる。
グラフはエンゲル係数の推移だ。現在の水準は36年前と同等であることが分かる。ではなぜ、国民の生活水準がここまで低くなったのだろうか。それは、政府がお金(支出)をケチるようになったからだ。
事実、実質賃金も大幅に下落しており、貧困化している事実がある。当新聞でもお馴染みの言葉、緊縮財政や構造改革が原因だ。
グラフに記載の小泉政権時に行った平成の大合併からエンゲル係数が今日に至るまで上昇を続けている。竹中平蔵パソナ会長は、小泉内閣で改革の旗を振ってきたが、派遣の規制を緩和したのも彼である。そのため、非正規雇用者が増加していき、貧困の道筋を作ってしまったと言っても過言ではない。
エンゲル係数の上昇は、竹中平蔵パソナ会長が原因の一つだ。もう一つは緊縮財政。これは財務省のプライマリーバランス黒字化目標がそうさせている。このプライマリーバランスも小泉政権時に竹中氏が設置させたものだ。つまり、小泉政権時から今日まで、経済政策を誤り続けているということである。学習しないのだ。
消費税は消費を抑制する
グラフには消費税率が5、8、10%が示されている。そこを見ても分かるように、5%時は少し上昇したが2年過ぎてから下がっている。ところが、8%時と10%時には急上昇している。
エンゲル係数が高いということは、生活水準が低いとある通り、実は貧困化の裏返しなのだ。出生率が激減し、婚姻率はこの百年で最悪。コロナが到来する前から、日本の状況は酷かったのだ。 驚くべきことに、東北大震災時に復興増税を設け、被災者からも徴収していたり、このコロナ禍にあっても増税論が経済学者から出ている。生活困窮者が出ていたり、企業も追い込まれて行く中でだ。
我が国の病理は、財政規律のためなら国民が犠牲になっても、増税はやむを得ないと思っているところ。しかし、財政規律は日本には必要ないことはこれまで何度も繰り返し当新聞に書いてきた通りだ。つまり、我々国民は意味もなく毀損され、無駄に国家衰退を招いているのだ。