「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第255号 「福沢諭吉に見る日本」

福沢諭吉に見る日本

福沢諭吉に見る日本

福沢諭吉に見る日本

「愚民の上に苛き政府あり」の意

 かつて、福沢諭吉は「学問のすすめ」でこのように書いている。

 かかる愚民を支配するにはとても道理をもって諭すべき方便なければ、ただ威をもって畏すのみ。西洋の諺に「愚民の上に苛からき政府あり」とはこのことなり。こは政府の苛きにあらず、愚民のみずから招く災なり。愚民の上に苛き政府あれば、良民の上には良き政府あるの理なり。ゆえに今わが日本国においてもこの人民ありてこの政治あるなり。

 これを現代訳にするとこうなるだろうか。

 

 このような愚かな民衆を支配するには、道理でもってよく話し聞かせても無理な話であり、威圧し脅して支配するのみ。西洋のことわざに、「愚かな民の上には厳しい政府がある」とはこのことである。これは政府が厳しいのではなく、愚かな民が自ら招いた災いだ。愚かな民の上に厳しい政府があるならば、優れた民の上には優れた政府があるのは自明の理である。したがって、今日の我が日本国においても、この民があって政治が反映されているのだ。

 

 福沢諭吉はこれになぞらえ、法律や道徳であろうと国民次第で良くも悪くもなるとしている。
 実際に日本はバブル崩壊以降から凋落の一途を辿り、このコロナ禍であっても救済に力を入れていない。消費増税を2度もやり、経済も停滞させたままだ。長らく政商である竹中平蔵パソナ会長を政治に関わらせ、利権と保身に走る政府がいる。
 福沢諭吉が示唆した通り、政治は国民の知的水準が反映されたものなのだ。「そんなことはない!政府のダメな所は指摘しているじゃないか!」という人もいるだろうが、国民の多数がそうではないことを自覚しなければならない。自分だけが分かっているのではダメなのだ。

 

売国奴は存在する

 国民の知的水準が平均より低く、政治に無関心である方が、自己利益を肥やしたい者にとっては都合が良いだろう。もっともらしい理屈で国民を説得し、従順にさせることも可能だ。実際に我が国に起きているのはこれである。
 グローバル化は共同体を破壊し、したがって国の文化も破壊される。ヨーロ ッパではそれらに気付いたところから反グローバルの声が上がっている。グローバリストは巧妙に世論を誘導し、善人面しながら規制緩和を唱え、無駄の削減!民営化!と言うのだ。愛国心を装いながら、国家を切り売りする不逞の輩である。
 菅政権は代表的だ。ブレーンに竹中平蔵パソナ会長とアトキンソン氏を招いていることから、IMFでさえ警告を出すM&Aをすすめようとしていることは容易に理解できる。この両者は2002年頃に不良債権問題を煽りに煽っていたのだ。中小零細企業を貸付で救済しないのも、このためである。二束三文で買い叩き、きれいにして売り飛ばす。こんな悪魔のようなことをまたやろうとしている。彼らに罪の意識がなく、ためらいがない。カジノ誘致、水道民営化やスーパーシティにしろ竹中氏の名前が出てくる。都構想をやろうとした維新の後ろにも竹中氏が控えている。国民を貧困化させた張本人が未だのさばるのは異常だ。調べほしい。日本は小泉政権から明白におかしくなったのだ。


 

高橋聡 | 進撃の庶民 今さら聞けない!消費税で逆累進性が高まる理由とは?