経済同好会新聞 第274号 「下落つづける消費」
下落つづける消費
政府救う気なし、緊縮教影響か
もはや緊縮財政の布教が、日本経済を蝕んでいるかのようだ。財政破綻のデマで脅し、国の借金デマで将来世代を人質にとる。我が国の言論の自由は 保障されているが、政治家やメディアが流すデマは言論の自由を逸脱している。害悪しかもたらしていないことは、グラフの消費指数を見ても理解できるというものだ。
コロナが到来する前から、消費は減退しており、エンゲル係数は2005年を境に飛躍的に増加している(当新聞第218号に詳細)。
昨今の日本は、現実を見るよりも「誰かが言ったこと」を見て判断するようになり、分析を横着している。活動しているのは人間であり、誰かが言ったこととの整合性をとらなければ、それは脳内で現実を処理した気になっているだけである。
スーパーで買物をしている主婦と思われる人が言ったこの言葉が強烈に印象深い。
主人には気苦労させたくないから、せめて食事だけでも良いものを食べさせてあげたい。
裕福ではない家庭の本音であろう。他の支出への余裕はないが、食事だけでも心配かけないで美味しいものを振る舞って元気でいさせてあげたい思いが伝わってくる会話だった。食費ですら削り、なるべく固定費に回す余裕のない貧困者は常に、明日への生存にストレスを抱えている。経済政策の誤りは惨たらしい実態をもたらしている。なにがトップダウンだ!!