「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第276号 「終わりなき緊縮財政」

終わりなき緊縮財政

終わりなき緊縮財政

終わりなき緊縮財政

経済も安全も放棄した日本

 戦後まもなくの日本は、対米従属で国防を米国に委ねる一方で経済には力を入れてきた。この間、GHQとの駆け引きもあったが、国家が富むに至る富国を達成したのだ。冷戦終結後、国防は近年ますます弱体化し、富国弱兵でやって来た我が国は貧国弱兵と化している。それもそのはず、無駄の削減だ!身を切る改革だ!国の借金がー!財政規律がー!とやっているのだから、衰退しない方が奇跡だ。
 おおよその中身はこうだ。構造改革ワーキングプアを量産し、税制改革で所得を下落させてきた。緊縮財政で予算の削減と付け替え、これにより科学や教育等は凋落し、地方も交付金を削られ衰退。
 このような日本を率先して衰退させている政党は、自公明与党に維新の会である。愛国者の仮面を被った者がリーダーになり、日本をせっせと弱体化しているのだ。これを擁護するインルエンサーと言われる者達や一部メディアは、日本破壊の加担者であると言っても過言ではない。「善と悪とを混同する者は、善の敵である」とは、保守の父と呼ばれたエドマンド・バーク
 この近年でテレビによく出る為政者は衰退の象徴とも言えるのだ。メディアで善人面することで、悪行を覆い隠しているのである。刷り込みはこのようにして行われているのだ。

 

大衆扇動

 ヒトラーの大衆扇動術の中にはこうある。

 

・都合の悪い情報は一切与えるな。都合の良い情報は拡大して伝えよ。
・宣伝を総合芸術に仕立て上げろ。大衆の視覚聴覚を刺激して感染で圧倒しろ。

 

 さて、メディアが芸能や物を売り出す時の手法を、政治家に置き換えてやってのけているのは誰であろうか。次の人物が該当する。 小泉純一郎元首相はこれで一躍時の人となり、ネット右翼の支持が大幅に生まれるに至ったのである。第二次安倍政権や大阪の吉村知事に然りである。当時を振り返るネット右翼だった人が言うには、状況が酷似しているという。まともな政治家を追い出したのもその時分で、これはまるで「外来種が在来種を駆逐するよう」とのことだ。竹中平蔵氏(現パソナ会長)がこの全てに関わっているのも、偶然とは言えないだろう。
 田中角栄いわく

 

 いい政治というのは、国民生活の片隅にあるものだ。目立たずつましく、国民のうしろに控えている。吹きすぎて行く風、政治はそれでよい。


 日本人らしい奥ゆかしさの欠片もないリーダーが愛国者だ、保守だと持ち上げられのも、一部メディアの節操のなさも重大な問題だ。特に大阪。
 無駄の削減やら身を切る改革は無限に繰り返されるものであることは、この数十年の経済停滞とデフレを繰り返す日本を見れば理解できるのだ。「将来世代という言葉」で人質にとり、現世代の身を切らせているため、その結果は悪化。悪化したので再び身を切る改革が足らないというわけである。これを繰り返せば支持率を維持できることを自公明維新は覚えたのである。問題が出れば野党や隣国のせいにしてガス抜きと愛国者を装う。この道筋がついてしまったが最後、このカラクリを打破しなければ緊縮財政は終らず、貧困化は続いていく。そしてまた、税負担も更に重くなっていくだろう。デフレ恐慌でも減税しない、中抜きはさせる異常な国が現実なのだ。