経済同好会新聞 第327号 「国の借金 国民負担にあらず」
国の借金 国民負担にあらず
国の借金で何も起きていない
我々が教わってきたことは、国が借金を積み重ねて行くといつか破綻すること。そして、これは将来世代が払うツケになることだ。このような話は昔からあったようだが、これまで述べてきたように管理通貨制度である我が国は破綻することはない。なぜならば、日本政府は通貨の発行者だからである。
我が国の与野党の第一党を見ても財政規律の声が多く、経済政策は異にするところはあるが、財政破綻しない我が国においてこの両者は五十歩百歩だ。いづれの第一党がこれでは、日本経済が凋落したのもむべなるかな。ひとえに、管理通貨制度であることへの認識不足からだ。
おもしろい話として、「国の借金を消すには、戦争してただの紙切れになってチャラにするしかないのかな」というもの。それだけ国の借金対する認識は、不安と一緒にこびりついている。加えて、将来世代のツケだと刷り込まれてしまえば、贖罪意識から政府に対して憤慨する者もいるだろう。更に、国の借金に対して大批判している人達が、一向に海外へ逃亡しない不思議さ。その心理には「国の借金によって何も起こっていない」ことを何十年もかけて体験しているからだろう。お化けが出るぞ出るぞと言われ、恐れながら身構えていても一向にやって来ない、その内に飽きてしまいどうでも良くなる。そうかと言い、毎年のようにニュースで国の借金一人当たり〇百万円と聞くと不安に襲われる。だから知るべきなのだ。我が国は管理通貨制度であり、破綻することはない。国の借金は国民が背負う借金ではないことを。
バラマキ改めタネマキ
国会では予算案ですったもんだと議論しているが、あっちは削りこっちは支出する「トレードオフ」が常態化している。本来はあっちもこっちも大事であれば、財政拡大すればいい。このようなことを言うと必ず出て来るのが、「バラマキがー!放漫財政がー!」という物言いをする人達が現れる。繰り返し述べているように我が国は管理通貨制度、財政破綻もしなければ予算制約もない。ただし、財政拡大した分は、市場が吸収できれば問題はない。吸収するということは、供給力を毀損しない、つまり実物資源が制約になるということだ。
株をやる人が知るべきは、我が国は英・米と同じくする管理通貨制度あり、中央銀行の存在についてだ。よく金利を問題にする投資家は、外国の事例を引き合いに出して心配しているが、日本銀行は金利を調整していることを理解すべきだ。通貨主権国において、金融市場が債務危機に陥るとする議論は我が国には当てはまらないことを知っておけば、これまでの金利の推移も容易に理解できるだろう。ノストラダムではないが、不安を煽る者のいう事を鵜呑みにしていはいけない。彼らは管理通貨制度のことを知らず考察をしているのだから。この一点で物の見方が転倒するのだ。
さて、バラマキという言葉には酷く問題があるマイナスイメージがつきまとうからだ。管理通貨制度における政府の支出は、タネマキ(種まき)と呼ぶにふさわしい。政府が種をまき、その種を得た国民が水をやり育てる。市場を育て、国家を育てるが如し。政府は国家全体を育てるため、お金というタネをまくという具合だ。国民は水のやり方は心得ている。後は政府次第だ。
tasan様
セーブザチルドレンの対象国
政府が金を出さないので、セーブザチルドレンの対象国になりましたとさ😱
— tasan@所得倍増計画をもう一度 (@tasan_121) November 5, 2021
日本の国家予算増加率は世界一(ワースト) https://t.co/WdE3U18GJl