「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第419号 「傲慢不遜な政治屋達」

傲慢不遜な政治屋達

傲慢不遜な政治屋

傲慢不遜な政治屋

大風呂敷を広げるだけの総理大臣

 こども食堂が全国で数千か所もでき、増え続けることに憂う政治家がいない。それどころか、こども食堂に支援するという本末転倒なことを言い出す。なぜか。支援することは自明に良いものであると国民に錯覚させようとしたからに他ならない。そうしておいて、根本的解決である「所得を増やす政策」を行わないようにすることが可能なのだ。

 なんですって?そんな馬鹿な…

 

 これまでの自民党は度重なる構造改革によって、労働規制緩和により派遣企業を増加させ、非正規社員非正規公務員という低賃金労働者を増やすことに成功しているではないか!更に!女性活躍社会とうたいつつも、蓋を開いて見れば女性労働者の賃金は低いことがデータから見て取れる。更に更に!高齢労働者の増加に移民受け入れも全て、「低賃金労働者の確保」が目的に他ならない。
 岸田政権は当初、「所得倍増」と掲げていたが早々に撤回。「資産所得倍増」に変節したことからも、労働者が「働いて所得を上げること」を回避したい意志が、小泉政権以降の自民党の中では根強いことを意味する。そうする意味はこれまでも幾度も述べてきたが、

 

 ・労働コストを削減し、株主への配当を増やす

 

 これに尽きる。低賃金労働者確保のためにはどんな政策も国民の犠牲も厭わないのである。経済停滞と打撃を繰り返す最中であろうと消費税増税をやり遂げ、疫病が来ようと災害が来ようと減税もしない。消費税自体が応能負担の原則に反しており、この根本の部分で多くが既に妥協しているため、いつまで経っても根本的解決には至れない。当然のことながら、これは税制の無理解と管理通貨制度への無理解がそうさせていおり、国民の貧困化と国家の衰退を止めないと言っているようなものだ。

 

昔より劣る思考力

 何かをするにも一人より二人、二人より三人いる方が知恵も力も増える。これを会社に置き換えれば、経営者と労働者も過不足なく力を発揮するためには、どちらもそこそこの賃金を得ている方が良いに決まっているだろう。自給自足できるから一人で充分だ!という者もいるが、畑を耕す農具はこの者が作ったわけではあるまい。農具一つでさえ複数の労働者や企業が携わっているのだ。
 驚くべきことは、このような思考ができない人がいるという事実。このようなことでは国家が衰退しないわけがないではないか。教科書に書かれていることだけを暗記したところで、それを生かすことまでするのが本来の姿だ。
 教科書は実際にあったことが書かれていたり、時の権力によって歪められていたりする。前者の方は実際にやったことが描写されているのであるから、現実が先にある。つまり、現実はどうであ ったかを知ることが重要なのだ。
 知識を得ることは良いが、その知識が逆に現実に対して邪魔をすることがある。それは実際に現実に起こったことよりも自らの知識を過信するあまり、現実を無視し思考停止してしまうことだ。 これがトップダウン思考であれば悲劇を生むことは容易に想像できるだろう。ボトムアップが良いのは、現実に生きて生活に密着しているからであり、その声を聞かない政治家は政治屋である。