「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第481号 「何がより大切か」

何がより大切か

何がより大切か

何がより大切か

金に溺れた社会は生ける屍

 政治の腐敗は社会に悪影響を及ぼす。じわじわと首を絞めるように。お金が至上になるとお金ありきで物事を考えてしまい、それに呑まれてしまう。お金は社会をスムーズにしても、人間を追い詰めるようになっては本末転倒だ。お金は人が作り出した道具であり概念である。人がお金に使われてはならぬ。
 まして、お金を使って他者を支配するようになれば、これもまた支配者自身がお金に使われた産物である。これと等しく権威がそうだ。人に肩書きをつけ権威として他者を支配するようになれば、権威を持つ者自身が権威に使われていることに他ならない。洪自誠曰く、

 

 彼が富の力でくるならば、私は仁の徳をもって対抗し、彼が名誉でくるなら、私は正しい道をもって対抗する。

 

 より大切なことは何か、富でも名誉ではない。富や名誉は善行の後に副産物的についてくるくらいで良い。愚者は人を押しのけてまで金を欲しがり、名声を得ようとする。自己アピールに必死な政治家やナントカ知識人や有識者なるものを警戒するのは、それだけで浅薄な人間であると理解できるというもの。政治家の資質として必要なこと、それは洪自誠が示している。曰く、

 

 君子は悪事に近づかず、また善い行いをして評判になるのを避ける。一つに溶け合った和やかな雰囲気こそ身を寄せるための貴重な場所である。

 

 まさに縁の下の力持ち。政治によって社会がスムーズに回る、これだけで政治家は暗黙の裡に評価されるのだ。それで良い。お金が至上になり過ぎるあまり、お金よって人々を苦しめることがあってはならぬ。よくよく考えねば、お金によって身を滅ぼされる社会が進行するのみだ。

 

おぞましい輩ども

 人格なき者は容易に他者のせいにし、嘘をつき続けるはめになる。嘘を指摘した官僚は身を切らされるか、従えば昇進させるということを過去に自民党はやってのけた。政治家でなくとも、名声欲しさのために相手を貶めることを躊躇なくやれる者もいる。非常に恐ろしいのは、金のためや自己満足のためにそれら人格なき者を擁護する者までいる。なんというおぞましさだ。洪自誠曰く、

 

 失敗や汚名の全てを人のせいにしてはならない。自らも責任を取り、才能を隠して人格を磨け

 

 徳を積む者は自己アピールせず慎ましくしているものだ。承認欲求があろうと、それを表に出さない強さとしなやかさがある。まして、過ちあれば謝罪できる人間であり責任を全うする。人格者はこれを必ずやっているのだ。阿呆のように責任逃れしたり、居直ることをしていれば人格は育たない。社会を知り実践的な者は、そこに物の本質を見る。否応でも人格は向上するのである。
 これらが形式的では人格は向上することなく、ただ演じているに過ぎない。これは不誠実の元であり、教養が身に付いていない証左だ。このような者がリーダーになればどうなるかは想像に難くないだろう。
 お金が至上になり、搾取が平気で行われるようになるのも、政治がそれを許しているからに他ならず、有権者とて同様である。あまりにも大切なものを見失っている。

 

 

 

ogawa-tech.jp