「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第487号 「退化するニツポン」

退化するニツポン

退化するニツポン

退化するニツポン

金が目的になった国は衰退する

 社会を安定に保ちつつ、精進する者は精進する方が良い。貧困層には余裕がなく、税金の支払いや将来不安がまとわりつく。これは既に中間層にも忍び寄っており、上がらない所得と出て行くお金が年々増えていく状況は精神にも健康にも悪い。少しの余裕はあっても、常に将来不安がつきまとう状態はよろしくない。数年単位ならまだしも、数十年単位でこれをやってきたのが我が国の馬鹿さ加減。長期の誤った経済政策により、後進国に所得面で部分的に追い抜かれる現象も起きている。我が国は先進国とは名ばかり、後退しているのだ。格差も拡大し、富める者は富むという大馬鹿な構造を構築してきた政治は万死に値する。アインシュタイン曰く、

 

 どれほど仕事に打ち込んで富を築いたところで、人類を前進させるのには役立ちません。モーゼやキリストやガンジーがお金をいっぱい持って、いろんなモノを買いあさっている姿を想像できますか?

 

 ガンジーは我々を破壊することとして次を挙げている。

 

労働なき富
良心なき快楽。
人格なき学識。
献身なき宗教。
理念なき政治。
人間性なき科学。
道徳なきビジネス。

 

 この七つの破壊の先には何が待っているのか。インディアン曰く、

 

最後の木が切られたとき、
最後の川が毒されたとき、
最後の魚が釣られたとき、
ようやくあなたは、お金が食べられないことを悟るだろう

 

 こうならぬよう、教育も教養も育んでおく必要があり、バランス感覚を養っておかねばならない。お金は社会をスムーズにさせることに使っても、「お金に使われる」ようになっては本末転倒だ。国民生活を安定的に維持することを土台に据え、余裕を持たせる国家を築くことが求められる。

 

土台を考えよ

 基礎を学べば応用もできるように、この基礎である土台は社会において何かを考えることは大切ではなかろうか。先述したが「国民生活を安定的に維持することを土台に据え」としたように、ここには生活インフラから教育まで安定化を維持するものが含まれる。これを成り立たせるために必要なことは何かを真剣に考えねばならない。なぜか。構造改革やらグローバル化で社会を脅かすことを見抜くためでもあり、政治腐敗を防ぐためでもある。この日本を将来世代にきちんと受け渡すためには、土台を育んでおくことは必要だ。見た目だけ先進国のような振る舞いをしても、この数十年の日本経済の凋落は隠せない。中村天風曰く、

 

 土台を考えないでいて、家の構造ばかり考えたって、その家は住むに耐えられない家になっちまうでしょう。人生もまたしかりであります。

 

 建築物の土台は、地面の下に隠れて見えない基礎がある。ここをしっかりしておかねば心許ないのと同様、人間とて国家とて同じなのだ。上っ面だけ取り繕うとも、何かあった時にそこから倒壊に向かう。我が国の腐敗と没落はこれだ。経済も精神も退化している。