経済同好会新聞 第9号 「虚構の財政健全化計画」
押しつけ 財政健全化という病
あたかも地面に水があるように見える現象「逃げ水」を追うがごとく、財政健全化という幻を追い続けること20年。デフレ時に達成不可能な財政健全化はどこか「頑張れば空を飛べる」、といったような精神論にも似た困難を、無理に押し付けるくらい強引で脅迫めいている。
国の借金というデマも同様(当新聞第1号に掲載)、国の借金で煽り、社会保障という善意と財政健全化という安心で国民を地獄へ誘う。現実は蟻地獄のごとく、貧困や倒産に引きずり込まれている。
止まらぬ企業倒産 財政健全化で悪化
プライマリーバランス黒字化目標を掲げ財政健全化を唱える財務省や政治家。聞こえの良い財政健全化の実態は経済を悪化させ企業倒産を引き起こし続けている。倒産のみならず各分野の衰退を引き起こす原因となっているが、現実は厳しく即刻積極財政に転換すべきであることは自明であり、政権与党は経世済民を果たすべきだ。
貧困が増えようと、災害が起きようと政府は構わず財政健全化という名の下に緊縮財政。財政健全化で日本は良くなったのだろうか。貧困層・弱者が増え続け、デフレ脱却を実現せず、出生数が戦後最低を記録しようと財政健全化を推し進める。政府は恐ろしく冷徹であり、それを助長する支持者、御用学者や評論家が存在していることは国家没落を加速させている。
弊害は総理大臣を三冠王に
経済評論家三橋氏の言。
「日本の憲政史上、最も国民の実質賃金を引き下げた総理大臣」
「日本の憲政史上、最も国民の実質消費を減らした総理大臣」
「日本の憲政史上、最も出生数を減らした総理大臣」
グラフは日本の出生数(左軸)と対前年比(右軸)
ご覧の通り、地獄への道は善意で舗装される結果に。