「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第124号「菅新総裁 安倍路線継承」

菅新総裁 安倍路線継承

菅新総裁 安倍路線継承

菅新総裁 安倍路線継承

 

中小零細企業に危機、貧困層増加懸念

 「まるでやりたい放題だ」とは経済ウォッチャー。あろうことか、菅新総裁は政商である竹中平蔵パソナ会長や、中小企業改革と言ったアトキンソン氏をブレーンに迎えるという。
 竹中平蔵氏は小泉政権時に政治家だった際、構造改革の旗振り、経済指標も経済成長出来ないように変更した人物だ。政界を引退してからは国家戦略特区の構成員として政治に関わり発注し、民間人として受注するマッチポンプを度々指摘されて問題になっている(当新聞第37号に関連記事)。
 アトキンソン氏は、我が国のメインエンジンである中小零細企業を淘汰する意図を持つトンデモない改革派だ。要するに、頼んでもいない改革を押し付ける余計なお節介をこれからして来るということになる。
 日本は内需の豊かな国であり、中小零細企業の技術や知恵によって支えられて来た。大手企業も当然のことながら、中小零細企業の技術等を使っており、なくてはならない存在なのだが、それをわざわざ菅氏は竹中・アトキンソンを迎え入れて改革しようとしているのだ。
 これは供給力を毀損する懸念をはらんでおり、供給力はすぐに回復するものではないため、改革は悪手中の悪手だ。政府の仕事は国民・国家を守り、円滑にすることが仕事だ。企業淘汰ではない。

 

政治家の利権と保身による犠牲者

 安倍政権はこれだけのことをやらかしたことをもう忘れたのか。


 「日本の憲政史上、最も国民の実質賃金を引き下げた総理大臣」
 「日本の憲政史上、最も国民の実質消費を減らした総理大臣」
 「日本の憲政史上、最も出生数を減らした総理大臣」


 安倍路線はこれらを継続することを意味しているが、菅新総裁は正気だろうか。問題は既に明確であり、それは長年に渡る「緊縮財政」「構造改革による規制緩和」だ。30年も同じことを繰り返して結果が悪化していれば、これら政策に無理があると子供でも分かりそうなものだ。
 菅新総裁の規制改革だが、「規制強化」か「規制緩和」、どちらとも解釈できるような言い方で目逸らししているが、安倍政権のグローバル化規制緩和路線であったことから、規制緩和を進めると見るのが妥当だろう。竹中・アトキンソン氏は規制緩和の改革派であり、わざわざブレーンに据えているではないか。実に分かりやすい、あからさまな人事だ。
 政治は国民をスムーズにさせることはあっても、企業再編等というのは出しゃばり過ぎではないのか。日本全体を見渡し、どういった状況にあるかを把握していれば、菅新総裁が誕生することはなかっただろう。今回で政治家の間では、保身ありきが浮き彫りになったの感がある。

 

ある君主の賢明さを評価するに際して一番の方法は、その人物がどのような人間を周りに置いているかを見ることである。
マキャヴェッリ

 

 安倍政権は企業倒産は放置、消費税も放置、医療現場も放置となれば、菅政権は、公助に全力投入すべき事態であり、改革等と言う余裕があろうか。目の前の惨事は大優先で解決することは原理原則のはずだ。
 とんでもない時代になってしまったものだ。