財政健全化の正体と代償
我が国の失われた20年は、蓋を開けてみれば「既に達成されている財政健全化」をないことにし、財政健全化すると言い続けてきたこと。政府の負債は増えるものであって減らしている国はなく、日本だけが減らそうとしている。政府の負債を国の借金と言い換えることで国民の良心を利用し信じ込ませ、貧困化しようと災害が起きようとプライマリーバランス黒字化目標を優先し予算を削る。そのため、現実が示す通り、多くが毀損されてきた。
財務省の建前は財政健全化、本音は出世。財務官僚の出世ゲーム、与党の政権維持ゲームにつき合わされ続ける国民と国家は不幸極まりない。人の命、人の精神等の喪失。この世代で継承が途絶える、科学が衰退する等は起こっており、失うものがあまりにも多く大きすぎる。財務省の廃止を検討すべき段階は当に過ぎている。
社会保障支出のカット
財政に問題がないにも関わらず、緊縮財政を執り行う与党。増税はするが支出は削減となれば、家計に負担ばかりが重なる。
家計の負担によりプライマリーバランス黒字化目標を達成させようとする愚。何度でも言う、財政に問題がないにも関わらずである。意味もなく国民は毀損されていることは多くの人が知るべきではないか。
この財務省をコントロールしない政権与党・総理大臣、財務大臣も同罪である。
躍らされてきた国民 政治家、為政者、御用学者や取り巻きも同様に罪深い。「国の借金」「財政健全化」「将来世代のツケ」「ハイパーインフレ」等と不安を煽り、何も知らない国民を半ば洗脳同然にしてきた責任やツケは相当に重い。彼等の言う通りにしてきたことで好転するどころか悪化する一方であることは、現実がことごとく証明している。
彼等は自身の言動と現実との不一致を詫び、緊縮財政に反対すべきではないのか。このままでは無駄に人が死に、国民国家を毀損するばかりであることは火を見るよりも明らかだ。
忘れてはいけないこの時代
末代までの恥という言葉がこれほど似合う時代はないのではないか。戦争が起こらずとも、ここまで人の尊厳を奪い、人が死に、国家が衰退することを我が国が証明してしまった。少なくとも現総理大臣、財務大臣、財務官僚の行いは詳細に記録し二度と繰り返さぬよう後世に残すべきだ。