「経世済民」同好会  -HatenaBlog支部-

経済とはそもそも略語であり正しくは「経世済民」と言います。それは「世よを經をさめ、民たみを濟すくふ」つまり、民を救うことが含まれます。「経済」とは私たちが救われてこそなのです。 経済成長のために私たちが犠牲を払うことはないのです。そんなことを様々な角度から訴えていこうという有志による同好会です。記事は複数人がそれぞれ好きなように書くスタイルです。

経済同好会新聞 第425号 「財政政策の目的とは」

財政政策の目的とは

財政政策の目的とは

財政政策の目的とは

なぜ貧困はなくならないのか

 社会と経済を区別した際、社会は国民生活の安定を目指し、経済は国民の豊かさを目指すとも考えられる。これをもって「経世済民(世を經(おさ)め、民を濟(すく)う)」とすれば、社会の安定は常に優先されていることが分かるのではないだろうか。
 財政政策の内、経済不況になれば税負担を減少させる。これも立派な財政政策だ。そして、正規雇用による雇用の拡大や賃金を上昇させる経済政策は、多くの貧困や低所得層を救うことになる。財政政策は経世済民を達成させるために扱うべきであり、国民生活の安定を目指すものでなければ、強制的な徴税はこれに反する。
 貧困がなくならない理由は、このような国家観がないためであり、それ故、搾取してまで儲けようとする輩が力をつけてしまう。規制緩和自由貿易に規制が必要なのは、国民生活の安定を破壊するからだ。

 

自由貿易と国内の安定

 貿易黒字を目指すよりも、財政政策で国民生活を守ることの方が重要であり、これが景気を安定させることは論をまたない。国内の景気を安定させるということは、輸出競争力が落ちることを意味している。なぜか。国内における人件費と物価が上昇しているからだ。これはむしろ良いことである。これの逆が今の日本ではないのか。経団連は原価を下げたいため、下請け叩きや労働者を安く雇用しようとする。自由貿易の弊害は誰かが低賃金で働かされることを意味し、自民党がなかなか経済停滞から脱却しないのは意図的なのである。
 政策として移民推進をはじめたのも、誰に忖度したかは理解できるというものだ。貿易企業の物言う株主は儲けたいために、国民が犠牲になろうと知ったことではないのだ。市場から貨幣を奪う強制的徴税をやめないのは、物言う株主である資本家に忖度しているからに他ならない。テコでも消費税の減税も廃止することもしないだろう。むしろ、もっと消費税を上げろと頭のおかしいことを言っていることからも、国民を貧困化し、人件費を下げる狙いがあるからだ。非常に悪質なのは、消費税は社会保障費に充てるものだ!消費税は公平な税だ!消費税で政府の借金を返済しないと危険だ!と善人面して煽る。要するに、これは建前であって、本音は既に述べた通りだ。
 言い換えれば、輸出競争力は安価にして良い製品を買ってもらうこと。そうなると人件費や部品代のコストをカットすることでそれが達成される。これで例え貿易黒字になっても、労働者の賃金は低いため国内の経済に悪い影響を与えることは明白だろう。全てつながっているのだ。
 国民の賃金が上昇しない政策を立案したのでは誰かは自明であろう。これに加え、以前も触れたが、冷戦後の構造改革に然りである(当新聞第392号)。これは国民の社会生活における侵害とも言え、したがって、社会と経済は分けて考えるべきだと言うのである。 人の生活を犠牲にしてでも、ビジネスはやるものではない。あまりにも常軌を逸している。これに付随して消費税。応能負担の原則に反する税制を進めきたのは誰か。経団連である。国民の社会生活をおびやかし、それ故に、内需に貢献する中小零細企業にも多大な迷惑をかけている。誰が国家を傾かせているかは論をまたないだろう。

 

 

ツェリ子様
有資格でも低賃金のワケ